【続報】年越しの電王戦 激闘20時間の末に人間側勝勢のまま指し掛け

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強豪将棋コンピューターソフト「ツツカナ」に森下卓九段が挑んでいた「電王戦リベンジマッチ」は、約20時間・152手の激闘の末、森下九段勝勢のまま、コンピュータが負けを認めず延々と指し続けるため、1月1日5時26分、後日指し掛け(対局中断)となった。

第三回の将棋電王戦で、「ツツカナ」相手に大悪手を指してしまい敗北した森下九段が、「悪手をなくすための継ぎ盤(検討用の盤駒)を用意してくれれば勝てる」と申し出て再戦となったもの。対局中、森下九段は、悪手をなくすため対局場後方に用意された盤駒を使用して検討を行った。

ファンからは「森下さんの勝ちだとみんな思ってるよ」「どうみても勝ち」と森下九段を称える声

この将棋は12月31日10時から対局が始まり、中盤までは「ツツカナ」(以下コンピューター)優勢であったが、中盤戦で森下九段が逆転、その後は終始森下九段が優勢に進めていた。最終的にはコンピューターの主要な駒を森下九段が殆ど取ってしまったが、コンピューターが負けを認めずいつまでも延々と指し続けるため、対局者はじめスタッフの疲労が限界に達し「指し掛け」となった。

ファンからは「森下さんの勝ちだとみんな思ってるよ」「どうみても勝ち」「人間がミスをしなければコンピューターとも互角なんだな」と、森下九段の健闘と実質的な勝利を称える声が寄せられ、20時間も棋譜読み上げを続けた人気女流棋士の「南ちゃん」こと貞升南女流初段にも温かい声が送られた。

「指し掛け」は対局が長時間に及び対局者の疲労が限界に達したなどの理由で一時対局を中断し、後日再開する措置。適用は近年のプロ棋戦では極めてまれ。

日本将棋連盟の公式ツイッター(@shogi_mobile)では、

片上大輔六段>【指し掛け】電王戦リベンジマッチ、森下九段対ツツカナ戦は現時点(5時26分)において長時間の対局が予想されるため、152手を持って後日指し掛けとなりました。指し継がれる日時は現時点では未定となっています。長時間に渡るご視聴ありがとうございました

(https://twitter.com/shogi_mobile/status/550394093692391424)

としている。

(画像はニコニコ動画の対局中継 http://ex.nicovideo.jp/denou/revenge2014/よりキャプチャー)

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松平東龍」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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