3Dプリンタで漂流ごみをリサイクル!「プラスチック・バンク」が発足
誰もが海辺で、ペットボトルなどの漂流ごみを目にしたことがあるだろう。
景観を損ねるのはもちろん、環境や生態系に深刻なダメージを与えるそんなプラスチックごみを減らし、さらに地元民の貧困問題を解決する…。そんな夢のようなスタートアップ・プロジェクト「プラスチック・バンク」がペルーにて発足した。
「プラスチック・バンク」は、漂流ごみ問題、そして貧困が深刻なエリアで地元の人にプラスチックごみを収集してもらい、その報酬として現金を支給するというもの。
収集されたプラスチックは、3Dプリンタを使ってリサイクルされ、新しい製品としてもう一度市場に流通する。その販売資金を報酬に充てるという流れだ。
技術が発達した今、リサイクルから利益を生み出すことも可能なのだが、実は毎年700万トンものプラスチックごみが海に漂流する運命を辿っているとか。
カナダの企業家、David Katz氏とShaun Frankson氏が考案したこのプロジェクトは世界中で共感者を集め、2015年にはハイチやフィリピンでもスタートする予定。
環境問題の解決策としてだけでなく、そこで暮らす人々の生活向上にも役立てるというのが2人の狙いで、これから実力が問われることになりそうだ。
日本でもぜひ始めてほしいこの取り組み。製品は「ソーシャル・プラスチック」という名前で販売される予定なので、見つけたら、ぜひ手にとってみてほしい。
Plstic Bank
http://plasticbank.org/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。