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続・なぜ残業するか?(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

続・なぜ残業するか?(メカAG)

前エントリについて、こんなコメントを見かけた。「残業が生じるのは工数見積が甘いからだ」と。なんというか「それって本気で言ってるの?」と思うほど、こういう人こそ仕事というものをわかってない。少なくとも資本主義・自由主義の仕事をわかってない。共産主義の計画経済の仕事なら正しいかもしれないが(苦笑)。

その仕事をこなすコスト(工数)を算出して、そこから価格を決める…というのは計画経済的だよね。価格は需要と供給の市場原理によって決まる。そのコストの中でどう仕事をこなすか、というのが我々の社会。

前エントリで残業がない企業の前提として1)ライバル会社がいない、2)市場の規模が小さい、を上げたのは、まさに市場原理が働かないケースを上げたわけだ。

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「与えられた仕事をこなせばいい」と考えているから、効率を上げれば短時間で終わるはずと考える。与えられる仕事の量が増えたり減ったりすることは思考の外にある。

いや別にそれでもいいんだけどね。労働者は与えられた仕事を黙々とこなせばいい。市場原理とか会社の経営戦略とか、一回の労働者が考える必要はない。

しかし「それじゃ納得できない」というなら、やっぱ視野を広げてそういうものも考えないと、なにが正しいか?は導き出せないと思うんだよね。

こういう仕事のスタイルでやれば、会社はシェアを維持でき、なおかつ労働者も残業せずにすむという思考が必要。

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繰り返しになるけど、作業効率を上げれば、会社はもっと儲けたくなるものだよね…。百歩譲って自分の会社がストイックで作業者の負担を増やしてまで儲ける必要はないという方針であっても、他の会社が抜け駆けして儲けに走るだろう。

効率が上がったのだからライバル会社は、今までと同じ残業時間で、今まで以上に仕事をこなせることになる。となれば自分の会社のシェアを奪いに来るよね…。それに対向するには結局は自分の会社も同じだけ残業させなければならない。

資本主義・自由主義社会の競争原理というのはそういうもの。それによって良い製品を安く大量に作れるようになり、進歩してきた。共産主義の計画経済を蹴落として生き残ったわけだ。

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なにも会社に限らず、国家、個人、もっといえばあらゆる生物は、こうして生存競争を繰り広げてるわけで、これはもう「生物」としての宿命と諦めて受け入れるしかないと思うんだけどね…。

それともこうした自然の摂理を変えるような、画期的な方法があるんですかね?それが共産主義だったと思うんだが失敗しちゃったし。

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いま一度いうけど、残業が多い=無能な会社ではない。同じような製品を同じような品質、同じような価格で作っている会社があって、同じような売上を上げているのに、一方は残業せずにこなしてるのに、他方は残業をさせているというなら、残業をさせている方の会社は改善の余地があるかもしれない。

でも実際には逆で、そういうケースだと残業が多い会社のほうが業績が伸びてることが多いと思うけどね…。一般には。

工数の見積もりミスを少なくするなんて簡単なこと。余裕を持って見積もればいいんだから。でもそれだとライバル会社にコストや納期の点で遅れをとる。遅れを取ると次第にシェアを奪われて最終的に倒産してしまう。だからギリギリを狙って工数を見積もるので、それだけミスも増える。競争原理が働かないケースなら、余裕を持って見積もれるから、そういうことはない。

ライバルがいないブルーオーシャンを求めてレッドオーシャンから脱出するのも手だけど、儲かる市場なら必ず他社も参入してくる。自由競争をするからこうした問題がでるわけで、それを防ぐには共産主義国家のように政府が全てを統制するしかないだろう。

常にブルーオーシャンを求めて渡り歩くのもアリだけど、それ自体が結構辛いよ?(苦笑)。ベンチャーなんかそういう方向の会社だよね。自転車操業。常に新しいものを求めていないと、維持できない。

関連記事:
「なぜ残業するか?」 2014年11月09日 『ガジェット通信』
http://getnews.jp/archives/697365

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年11月26日時点のものです。

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