ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

女性による女性のための日本酒ガイドブック「オンナの日本酒」

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫

ガーリーなピンクの装丁と女優・杉本彩さんによるインパクトあふれる推薦帯……

11月10日に株式会社ドリームシップから出版された日本酒ガイドブックオンナの日本酒〜女性のハートが選ぶお勧めの酒〜が大きな反響を呼んでいる。

『Amazon』では発売前からランキング一位を記録し、各地で開催されている出版イベントも大盛況だ。

この本が注目ポイントは女性の執筆陣により、女性に向けて書かれているところ。

筆者もさっそく目を通したが”女子会向き”、”家庭にイライラしている時向き”などシチュエーションに応じておススメの銘柄を挙げたり、酒質にあったアテや酒器、地域ごとの日本酒イベントまで紹介するなど、お洒落でアグレッシブな女性目線を感じた。

こだわりの高級酒だけでなくスーパーやコンビニで買えるものからもピックアップしている点も楽しく、目新しい。

女性が男のそばにかしづいてお酌をしていた時代は遠い過去のこと。

各地の日本酒イベントに足を運ぶ度、運営サイドにもお客にも、きわめて積極的に参加している女性が多いことに驚かされるが『オンナの日本酒』はそのような世相を反映して必然的に世に出た作品ではないだろうか。

執筆陣『酒女倶楽部(さけじょくらぶ)』の主宰・高野朋美さんにお話をうかがった。

筆者:『オンナの日本酒』で挙げておられるような美味しい日本酒と出会われたきっかけを教えてください。

高野:私はもともと、日本酒が飲めませんでした。というより、大学生時代に無茶飲みし過ぎて、日本酒を見ただけで「ウッ……」となっていたんです。

そんな私を変えたのが、地元、大阪府八尾市の酒屋さん「三井酒店」。とても日本酒にこだわっているお店で、私に、目が覚めるようなおいしい日本酒を試飲させてくれたんです。

そこから、ずぶずぶとおいしい日本酒にはまってしまいまして……。いまでは、日本酒のない生活は考えられません。

筆者:『酒女倶楽部』とはどのような集まりなのでしょうか。

高野:日本酒大好きな女性ばかりが集まるネットワークです。現在、40人くらいのメンバーがおり、主にFacebookで日本酒の情報交換をしています。

ゆる~いネットワークなのですが、日本酒への愛情はみんなハンパなく、日本酒を発信するぞ!と言うと、それぞれが持てる力を発揮して、日本酒アピールのために動いてくれます。

何よりスゴいのは、日本酒の知識が豊富なこと。酒女倶楽部を立ち上げたのは私ですが、たぶん、私が一番、日本酒のこと知らないヘタレなんじゃないかな、というくらい、みんな博学で、そして頼りがいがあります。そしてお酒も強い!

筆者:日本酒イベントに足を運ぶと女性の参加者が多いことにびっくりさせられます。
かつて”オヤジの酒″というイメージの強かった日本酒が、今ほどに女性の支持を得ている理由は何だと思われますか。

高野:おいしい地酒が、女性たちに知られるようになったから、ではないでしょうか。
日本酒=お父さんの飲み物、という先入観があったがために、おいしい日本酒に巡り会うチャンスが少なかったのだと思います。

でも、特に20代の女性には、そういう先入観もないので、おいしい日本酒を飲んでもらうと「これ好き!」と言ってくれます。

筆者:高野さんにとって日本酒の魅力とはなんでしょうか。

高野:日本文化のすべてが、あの一本に詰まっているところです。

日本は先進国の中でトップクラスの森林保有率を誇っています。これは何を意味しているか。森が育んだ豊富な天然水がたっぷりある、ということです。

おいしい日本酒は、質の良い水がなければ作れません。温暖湿潤で森の多い日本だからこそ、美味なる天然水をたっぷりと使った日本酒ができるのです。

そして米。これはもう言うまでもなく、日本の食文化そのもの。

そして、日本酒を醸す杜氏や蔵人。酒造りに欠かせない、目に見えない麹菌や酵母といった微生物を、ほとんど感覚で制御していく技術力は、匠の技と言わずしてなんと言うのだろう、というくらい、すごいのです。

森、水、米、そして匠の技。これらの「とっても日本らしいもの」が凝縮されたのが、日本酒。だから、めちゃくちゃ愛しているのです。

筆者:『オンナの日本酒』は″ワイワイしたいとき″、″癒されたいとき″、”ドキドキしたいとき”などシチュエーションに合わせて銘柄を紹介していたり、その銘柄にまつわる書き手のエピソードを盛り込んであったり、同ジャンルの作品の中でもかなり個性的に感じます。
『オンナの日本酒』はどのようなきっかけ、方針で執筆されたのでしょうか。

高野:出版社さんが「いままでにない日本酒本を作ろう」とお声がけくださったのが、そもそものきっかけです。

私が「このお酒は恋愛中に飲みたい!」など、酔っぱらったときにワイワイ言うのを聞いて、そのカテゴリーおもしろい!ということで決まったと記憶しています。本の方針もまた、日本酒を飲みながら決まったというわけです。

筆者:女優の杉本彩さんが帯を書かれておりますが、これはどのようなご縁でしょうか。

高野:わたしも直接お会いしたことはないのですが、帯のコメントを書いてもらえるよう、出版社さんが芸能事務所に打診したところ、杉本さんが「わたしが書く」とおっしゃったと聞いています。

杉本さん自身、日本酒がお好きのようですよ。

筆者:11月10日の発売から1週間ほどたちましたが、反響はどのように感じられていますか。

高野:本の発売前、つまり予約段階で、アマゾンの日本酒部門第一位になったと聞いたとき、「すごいことになった……」と思いました。そして発売後は、いろんな方から「かわいい!」「内容も充実!」とおっしゃっていただき、ものすご~くうれしいです。

本に掲載されている72本の日本酒は、酒女倶楽部のメンバーが「これは女性にこそ飲んでほしい!」と挙げてくれた、珠玉の日本酒ばかり。だから、女性のみなさんに読んでいただけるのは、とてもとても喜ばしいです。

できれば、日本酒ビギナーの方にも読んでほしいですね。きっと新しい日本酒の世界が開けると思いますよ。

最後に、酒女倶楽部の決め台詞、言わせてくださいませね。

日本酒はオンナの飲み物です!

 

※画像は『酒女倶楽部』、『西の京地酒処きとら』からご提供いただきました
https://www.facebook.com/onnanihonshu
http://www.kitora.com/

※この記事はガジェ通ウェブライターの「中将タカノリ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

ガジェ通ウェブライターの記事一覧をみる ▶

記者:

ウェブサイト: http://rensai.jp/

TwitterID: anewsjp

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP