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急成長する会社には「コミュニケーション」が不足しがち 社員旅行や運動会で補う

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メールの普及や会社の規模の急成長などを理由に、社員のコミュニケーション不足に悩む会社が増えているという。経費削減により、社員同士が親しくなれるイベントが減らされていることも背景にあるのだとか。

株高・業績回復に沸くいま、そんな場所は復活するのか。2014年11月11日放送の「ガイアの夜明け」(テレビ東京)は、社員旅行や運動会などを通じて、社内のコミュニケーションを良くしようとする取り組みを紹介していた。
気が進まなかったが「やってみたらすごく楽しくて」

化粧品や美容機器などを販売するプロティア・ジャパンは、社員の9割が中途入社だ。社内会議では出席者がパソコンをにらんで意見が出ず、進行役の社員は「何となくみんなが傍観者的な雰囲気がある。疲れた」と苦笑いする。

数少ない新卒採用の矢田晃一さん(26)も、ひとり悩みを抱え込んでいた。上司に相談しても「メールで送って」と言われ、先輩も「見て覚えろ」というタイプだからだ。

業績は伸びているもののコミュニケーション不足に危機感を抱いた会社は、JTBコーポレートセールスが企画する新たな社員旅行「小学校体験ツアー」への参加を決めた。従来の「温泉旅館で宴会」ではなく、社員自身が学べて一体感を作れる社員旅行だという。

ツアーは栃木県那須町の廃校になった木造校舎で行われ、国語の時間にはグループごとに俳句を作ったり、体育では大縄跳びで競い合ったりした。「給食」の時間には、子どものころの給食の話題に花が咲く。

行く前は気が進まなかったという社員も、「やってみたらすごく楽しくて」と充実した表情で話していた。幹事を務めた矢田さんも、成果を嬉しそうに語っていた。

「会社でみせる一面だけがその人かなと思っていたけれど、そうじゃないことが分かって良かった。チームワークが良くなった。なんとなく(職場の)居心地が良くなった。僕だけじゃなくみなさんが感じていると思う。ためらいなく話しに行くようになった」

会社対抗の「運動会」で一体感を作る

従業員の人間関係を深める目的で、会社単位で参加できる「コーポレートゲームズ」という運動会は、1980年代にイギリスで始まった。日本でも今年9月に初めて、三井不動産のグループ会社などの主催で170社以上13競技6000人が参加して行われた。

参加した会社のひとつ、キューアンドエーは買収によってお互いに面識のない社員が急激に増えた。社長の金川裕一氏は、「1年間くらいで会社が大きくなって情報が行き来しないケースがある」と、社内のコミュニケーションを不安視していた。

経理で働く釣巻祐介さん(38)は、昼食に妻が作った弁当をひとりで食べ、周囲の社員と話すことはほとんどない。「ザ・コーポレートゲームズ東京2014」に参加するドッチボールチームの一員になったが、「人見知りなので声出したりしない方」と、練習でもハイタッチに加わらなかった。

しかし当日、最初はぎこちなかったパス回しも、次第に声が出て連携が取れるようになっていた。ほとんど面識のない同士で組まれたチームは、名刺交換から始まったものの、試合を重ねて勝ち進むたびにチームワークが取れてきた様子。釣巻さんも自然にチームに溶け込み一体感を得られたようだった。

チームが準優勝した翌日、釣巻さんは職場で積極的に会話をするようになっていた。金川社長は、「人と人との触れ合いは、仕事をする上でものすごく大事なこと」と語り、社内のコミュニケーションづくりに今後も力を入れていくという。
「面倒で苦痛」を乗り越えるメリットあるのでは

ネットとパソコンで仕事が進む現代では、かえってコミュニケーション不足を補う何かを積極的にしなくてはならないというのは意外な話だ。この取り組みがうまくいけば、仕事上の連携不足で起きるトラブルは減り、辛い仕事でも人間関係が良好であれば働きやすい職場になり、離職率にも影響する。

一方で「社内のコミュニケーションが面倒で苦痛」という人も少なくないだろう。しかしカッコつけて億劫がらず、仕事に間接的に影響を与えるコミュニケーションをおろそかにしない方が、結果的に精神衛生上よく生産性も上がるのではないだろうか。(ライター:okei)

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