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続々々々・マスコミはウケる記事を書きたがる(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

続々々々・マスコミはウケる記事を書きたがる(メカAG)

さて、この年金の話、俺は1998年頃に耳にしてその時も「なんか報道がおかしい」と思ったと述べた。でも当時はまだいまほどインターネットが栄えてなかったんだよね。

日本のインターネットはWindows95が発売されて少し経った頃から広く普及し始めた。むろんそれ以前も使っている人はいたけど(ダイアルアップ接続でね、いまとなっては懐かしい)、パソコンに興味がない人まで使い始めたのは、もう少しあと。

だから1998年の時点で「なんかおかしい」と思っても、調べるすべがなかった。元記事のように自分で国会図書館まで行けばべつだけど。

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いまやパソコンに向かってgoogleで検索していればたいていの情報は手に入る。15年前から比べればえらい違いだ。インターネットが社会を変えたというのは、そういうことだろう。

マスコミが嘘をついても、むかしはそれをチェックする術がなかった。ものすごくハードルが高かった。そして苦労して調べてもそれを世間に知らしめるすべも少なかったし。どこかの雑誌に投稿するとか、自費出版するとか。

なんかインターネットは他人の悪口やデマばかり蔓延しているアクの巣窟みたいにいう人が最近多い。正しい情報だけを発信させるよう教育すべきとかいう人もいる。

正しいか誰が判断するのか知らないが。政府か大手マスコミか、それぞれの分野の権威ある研究者か。まあ原発の安全性とか、原発の研究者にチェックしてもらうと、さぞかし「正しい」情報だけになるだろう。混乱もなく人心を惑わす『デマ』もない、清らかで平穏なネット。

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表面的には平和で平穏で混乱のない世界を望むのも、ひとつの価値観ではある。一方でそもそも人間の思考や行動が矛盾に満ちてるのだから、それを反映した社会、さらにそれを反映したネットが混沌として、それぞれの「正しさ」が錯綜してるのが自然という価値観もある。

俺は後者の価値観が好きだけどね。混乱や衝突、人と人との啀み合い、デマ、そういうのは必要悪。

なのにどうも最近は「(表面的な)平穏」を望む人が多い。むかしは「男の子はどんどん取っ組み合いの喧嘩しなさい」と言われたもんだけどね。そうやって他人と距離感やコミュニケーションの方法を学んでいく。でも最近はそんなこと不用意に言ったら、袋叩きにされかねない。

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「歪み」はどうやったって排除できない。それを目立つところから一生懸命排除して、表面的に平和で平穏な社会を作ろうとすると、弱い部分、影の部分に歪みがしわ寄せされていく。

もう資本主義は終わった、経済競争なんて不毛なことはやめてしまえという人がいるけど、俺からすればこうした「歪み」をなんとか排除しようするもぐらたたきのような努力のほうがよっぽど不毛な戦いに思えるのだが。歪み、矛盾、そういうのは進化・発展の可能性であり、もっと肯定的に捉えるべきだと思うけどね。

人間がそれを「不快』に感じるのは、歪みを解消しようとする問題解決のモチベーションのため。空腹感と同じで必要だから不快に感じるようになってる。

関連記事:
「続々々・マスコミはウケる記事を書きたがる」 2014年10月24日 『ガジェット通信』
http://getnews.jp/archives/687254

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年10月23日時点のものです。

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