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ジャーナリストがトンデモ化する理由(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

ジャーナリストがトンデモ化する理由(メカAG)

以前疑似科学が生まれるプロセスについてちょっと書いた。疑似科学を主張する人も、わりと最初のうちは謙虚な気がするんだよね。科学的なアプローチを試みようとする。

彼らは最初は科学的アプローチが未熟。でも「なにか新しいもの」を発見したと思うと、まずは既存の科学に沿ったアプローチで検証しようとする。その道の専門家にもアドバイスを受けようとするし、なるべく正しく実験をしようともする。

でも、正しく実験すればするほど、彼らの意に沿わない結果が出る。つまり「発見」は勘違いだった、と。でも彼らはその事実を受け入れない。彼らにとって意に沿わない結果が出た実験は「失敗」なのだ。なので「成功」するようにどんどん変な方向に進んでしまう。

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たとえばよく既存の科学で説明の付かないエネルギーが取り出せたとかいう話。おそらく多くは不純物や実験ミスによる測定の誤差。たいてい「未知のエネルギーが取り出せた」という検証結果は、測定精度ギリギリで、誤差スレスレ。つまりちょっとでも不正確な要因が入り込めばそうなる。

また、彼らはどんどん実験を複雑化しようとする。普通の科学的アプローチは、検証したいもの「だけ」を検証できるように極力他の条件を同じにしてシンプルにする。しかしトンデモさんは逆にどんどんいろいろな要因を加えて複雑化していく。そうしないと「望む結果」が得られないから。複雑化すれば誤差やミスが累積する可能性がそれだけ高まる。補正も難しくなる。そのため「予想外のエネルギー」が検出されやすくなる(苦笑)。

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結果として「望む結果」を得ようとすればするほど、まともな科学から乖離していく。実験成功か失敗かの基準が、望む結果が得られるか否かだからだ。そうなると成功した実験からは、疑似科学を支持する結論しかでない。

なんちゃってジャーナリストとかもそういう傾向があるように思う。彼らの中には「望む結論」がある。何でもかんでも社会が悪い原因は頭の硬いオッサンのせいだとか(笑)。

んでそういう結論につながるデータを好むんだよね。あるいはそういう主張をする研究者を信頼する。データそのものの検証方法の正しさではなく、望む結論が出ているか否かで、その研究や研究結果を評価する。

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まあそうなると、そのジャーナリストは妙な研究者ばかり信頼するようになるよね…。自分にとって都合のいいデータはいくらでも集まる。なのでますます自分が正しいと確信を深めてしまう。インチキUFO写真を大量にコレクションして、「UFOが存在する証拠はこんなにある!」というのと同じ。

データを支持するかしないかは、望む結論に一致しているか否かではなく、そのデータがどうやって生み出されたかのアプローチ方法で評価しなければならないのだが、文系脳の人たちはそういう基本的なことが(ry。まあそれでもひょうたんからコマで、埋もれた真実を掘り当てられればいいんだけど。情報を集めることはもちろん大事で、研究の基本中の基本。でも平行して信憑性で取捨選択する必要がある。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年10月28日時点のものです。

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