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教養を身につけたいときに、読むべき本とは?

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 歴史や思想、経済学を改めて学び教養を身につけたいけれど、具体的に一体どうしたら良いかわからない、といった状況に陥った経験はないでしょうか。
 
 明治大学で教鞭をとり、テレビ番組等でも活躍する齋藤孝さんは、新著『「何から読めばいいか」がわかる 全方位的読書案内全方位読書案内』の中で、教養を学ぶこととは特定の分野の知識を持つことではなく、全方位的に、とにかくいろいろなものを知ってみたいと思うことが大事なのだと述べ、次のように言います。

「教養とは、雑学ではなく、豆知識でもありません。本質をとらえて理解するのが教養です。(中略)本は、すべての人に開かれた教養の形です。日本は出版不況と言われて久しいのですが、以前に比べて新書がとても充実し、わかりやすい専門本も増えています。ごく普通の日本語を読む力さえあれば、誰もが教養をたっぷり享受できる幸せな時代です」(同書より)

 しかしそうはいっても、教養をつけるべく、いざ本を読もうと思い立ったとき、膨大な量の本のなかから読むべき一冊を選び出すことは、なかなかに至難の業です。そこで本書は、日本史・世界史といった歴史観、構造主義をはじめとする思想観、日本文化観、経済学等の仕事観、科学観……と、まさに全方位に渡る読書案内により、私たちが何かを知ってみたいと思ったとき、どの本から読めば、本質をとらえて理解することが出来るのかを丁寧に教えてくれます。

 全300冊を超えて紹介されていく本の数々。何故その本を選んだのかが、齋藤さん自身のエピソードや読書体験談を交えながら解説されていきます。そして、あらゆる分野に及ぶ本が取り上げられることで、読むべき本に出会えることはもちろん、本書をきっかけに新たに別の分野に興味を持ち、思いがけない本に出会える可能性にも満ちています。

 さらに実際に本を読んだならば、その読書で知った内容をふだんの生活で引用してみることを、齋藤さんは薦めます。

「学んだ概念を応用し、ほかの物事についても説明できること。それができたとき、あなたは本当の意味で本の内容を理解したことになり、教養として身についたと言えるでしょう。たとえば、町を散歩しているときも、友人と飲みながらしゃべっているときにも、すぐに今の状況と結びつけ、論語やシェイクスピアの言葉を出してみる。現実の世界と、教養の世界が自在につながっていくところがおもしろいのです」

 教養をつけたいならば、まずは本書を手にとるところから始めてみるのも良いかもしれません。多くの本との出会い、知ることの喜びが待っているはずです。

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