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アメリカで初のエボラウイルス発症者確認

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アメリカ テキサス州ダラスで入院中の男性が、エボラウイルスに感染していることが確認されました。

リベリアからアメリカに入国した男性は、当初は無症状でしたが数日後に体調を崩しました。症状と渡航歴から、二次的な感染を防げる施設があるテキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院に入院を要請されてICUで経過観察していたところ、エボラウイルスの感染が確認されたとのことです。

現在、感染が拡大している西アフリカ以外での初めての感染者発生のため、アメリカのみならず、感染拡大についての不安が指摘されています。

しかしながら、CDC(米国疾病予防管理センター)の研究者は、アメリカ内もしくは他の国において感染拡大について、否定的な考えを示しています。

その理由ですが、エボラウイルスはインフルエンザウイルスのように、空気感染するウイルスではありません。CDCの(アメリカ疾病予防管理センター)の研究者は、エボラウイルス自体は、手を洗えば死ぬほどの感染力しかなく、感染拡大について油断はできないが、必要以上に慎重になる必要はないと説明しています。

実際、感染が拡大している西アフリカの国々は、感染防止用のグローブなどの消耗品が不足していること、発症者を隔離する医療機関も、第三者が接触できないようにする厳格な管理ができていないため、感染が拡大していることがわかっています。

また、エボラウイルスに感染したとしても、潜伏期間中(2日から2週間前後)は、他者に感染しないと考えられています。そのため、CDCは、男性がアメリカに入国する際の航空機に乗り合わせた人や、アメリカ入国後に、発症する前に接触した人については感染の可能性は低いと考えています。

したがって、アメリカ国内で感染が拡大するリスクがあるとすれば、男性が発症した後に接触した医療関係者や知人ということになります。現在、テキサス州と国の担当者が追跡調査を行い、3週間の経過観察中に発症した場合は、すみやかに隔離するとCDCの担当者は説明しています。そのため、アメリカ本土への感染拡大の可能性は極めて低いと言ってもよさそうです。

現在、エボラ出血熱の予防ワクチンや、根治療法は見つかっていません。
エボラウイルスの治療にあたり、二次感染してしまったために帰国した医療関係者が、現在アメリカ各地で治療を受けていますが、栄養補給、解熱などの対症療法で症状が改善したケースも確認されています。また、本人の同意を得て、発症後症状から回復した患者の血漿を投与するなどといった治療が実験的に行われています。今回見つかったテキサス州の患者については、効果があったとされる治療法を行うかについては未定とのことですが、回復を祈りたいですね。

エボラウイルス自体は、感染力よりも、万が一感染してしまった場合の死亡率の高さが問題になっています。視点を変えれば、感染予防に注力し、万が一感染した場合に隔離を的確に行えば、必要以上に心配する必要はないのかもしれません。

日本政府においても、西アフリカの動向を観察しながら、必要な準備は進めて、感染拡大の対策について、国民との間で共有してほしいですね。

 

写真は 足成 http://www.ashinari.com/ より

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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