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なぜ会社には「働かないオッサン」がいるか(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

なぜ会社には「働かないオッサン」がいるか(メカAG)

ひところ高齢者叩きブームが飽きたと思ったら、今度は働かないオッサンブームらしい。次から次へとネタを見つけてくる努力には敬服するけど、これってオカルトと同じなんだよね。

何十年か置きに同じネタのブームが繰り返されるだけ。ダイエットブームとかも。ブームが沈静化して人々が忘れた頃(だいたい1世代分ぐらい経過した頃)、また同じネタがブームになる。

オカルトもUFOネタとかむかし決着が付いたのになぁ…と思うのが蒸し返されたり。ひところ流行った「アポロの月着陸は嘘だった」ネタもそのブームの10数年年以上前に読んだ気がするし。

周期的に繰り返されるオカルトネタを、ビッグデータ解析してみると面白いかもしれない。

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さてなぜ会社には働かない(ように見える)オッサンがいるか。まず働かない人間ならどの世代にも炒ると思うんだけどね。若者も同じ。まあそういう話はつまらないので切り上げて、別な話。

やっぱ組織にはいろんな仕事があるということ。手足の筋肉や心臓のように常に派手に動いている部分もあれば、肝臓とか免疫系とか普段はあまり目立たない臓器もある。

交渉事とかは持久力勝負の面があるから、長期戦になったりする。会社同士のトラブル処理とかもね。やっぱどうしてもトラブルは起きるわけで、そういうのを処理する人たちは必要。

逆にそれを第一線でバリバリ働いている「筋肉」の部分の人たちにやらせたら、重要な仕事が止まっちゃうよね。

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開発でもお互い満足の行く良い仕事をしたいのはやまやまだけれど、やっぱ金やスケジュールの問題で、そうならないこともある。開発の人間としては、一生懸命プログラムを作ってデバッグするしかない(苦笑)。でもそれじゃ解決しないレベルになってしまうと、もう開発の人間ではお手上げ。

そうなると後は、あまり俊敏ではなさそうだけど忍耐強そうな人たちの出番になる。開発の人間がもう忘れた頃の案件を、まだ延々と折衝してたりする。いっちゃんだけど「あの件、まだ揉めてるの?」と内心思うような。まあ揉める原因を作ったのは我々だから、大きな声では言えないけど(苦笑)。

もし気長に折衝する人たちがいなくて、開発の人間が延々とそういうウンザリするような交渉をずっとやってなければならなかったら、新しい案件の開発ができない。当然収入もなくなってしまう。だから役割分担してるわけだ。

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ただ新入社員とか若い人間には、それがなかなかわからない。確かにバリバリ日夜パソコンに向かってコーディングしてる彼らこそが金を稼いでいる。それはその通り。でも彼らがそういう作業に集中できるのは、彼らには不向きな仕事をオッサンがこなしているから。

フリーランスの人はある意味大変。了承の作業を1人でやらなければならない。経営的な仕事も営業的な仕事も開発的な仕事もトラブル処理の仕事も全部。まあそれが好きだと言うんだからいいけど、やっぱ1人の人間ができることは限られる。分業しないと大規模なことはできない。

んでしばしばフリーランスの人から見ると、それぞれ分業した部分だけを見て批判するように思う。そうなると開発の人間は経営的なことをあまり考えていないし、営業の人間はあまり技術を分かってないように見える。

フットワークの軽い人間からはトラブル処理の人間は遊んでいるようにみえるかもしれない。トラブル処理の部門だけを相手にしていると、その持久力・耐久力に音を上げ「なんて効率が悪いんだ」と逆ギレしたりする(笑)。だってそういう部門(効率の悪さ=耐久力重視が売りの部門)なんだもん(笑)。重戦車を機動性が低いと批判するようなもの。

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なんでも個人ないし少数精鋭の組織でやる利点は認める。むしろ素晴らしいと思う。俺もそのほうが好きだし。でもまあそれぞれ戦略があるんだから同じにはならないと思うんだよね。昆虫はあまり防衛力が強くないけど俊敏さや数で生存競争を生き残ってる。数が多ければちょっとぐらい個体が死んでも生態系は維持できる。

大きな動物は逆だよね。動きはあまり早くないけど防衛力や耐久力はそれなりにある。人間はネズミほど短期間には増えないけど、そのかわり高度な免疫系を備えていてちょっとやそっとでは死なない。

防衛力を担当する部署を「効率が悪い」と言って切り離したら、あとは「攻撃こそ最大の防御」的な戦略をとるしかなくなる。もちろんそれはそれで有効な場合もある。ベンチャーとかはそういう戦略だよね。戦争ならゲリラとかも。逆に巨大企業がベンチャー並みの機動力を備えたら、ベンチャーやフリーランスが生き残る余地はないよね…。大企業にベンチャーの真似をしろというのは、ベンチャーやフリーランスに大企業の真似をしろというようなもの。デメリットしかない。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年09月22日時点のものです。

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