かつお節のダシが好き!という人は試す価値あり 『ローソンの新作おでん』
コンビニおでん、実は「夏から売り上げが上がる」って知ってました?
しかも全国で一番売れるのが沖縄らしいですよ。へーー!!
そんなコンビニおでんについて、今回はローソンへ取材をしてきました。
なんでもローソンでは今年のおでんについて「つゆを中心に大きくバージョンアップした」とのこと。
新作のおでんつゆだけでなく、これまでのバージョンのつゆも試させてくれるということ。楽しみー。
風味が全く違う
今回のポイントは「かつお節から出る純粋なダシの香りとうま味にこだわった」というところなのだとか。
そこで、まずは「つゆ」の味くらべをさせてもらいました。
見た目は2013年バージョン(13年つゆ)の方が若干色が濃いかな?という程度。
13年つゆは、かつお節の味わいもありつつも、肉っぽい香りも際立ちます(後述)。口残りには独特の甘味と肉の脂に似た風味が強く残る感じですね。
転じて2014年のつゆ(新作つゆ)は、性格の全く違うものに仕上がっていました。和食には欠かせないかつお節の香りとうま味がキッチリと感じられます。後味も新作つゆはかつお節の残り香だけを置き去り、甘味がスッと消えていくのです。
「13年つゆもアリっちゃアリだろうな」と思うのですが、新作つゆはかなり完成された感じが強いです。
特筆すべきは、新作つゆは冷めても美味しいと感じたところ。ここは本当ビックリ。
「かつお」にとにかくこだわった
聞けば、13年つゆは、濃縮だしに「畜肉エキス」「かつおエキス」を使ってうま味を補っていたそう。「畜肉エキス」はビーフやチキンの肉由来のモノなのですが、雑味があり味のキレが悪くなる傾向があるのが短所。
そこで新作つゆでは、かつお節には『焼津産かつお節』のみを使用。さば節も使っていないそうです。かつお節の厚削り、粗砕き、北海道産真コンブ、かつお節うす削り(追いガツオ)という順でダシを抽出。さらに店舗でダシをとる『仕上げ鰹』をするという徹底ぶり。もちろん、店舗でダシをとるのはこれまでには無かった工程です。
実はおでんの専門店もかつおにこだわっているところが多い事から、ここまでかつおに執着したようです。
具もリニューアル
おでんつゆは練り物から抽出される旨味も味わいのポイント。そこで新作おでんは原料・工程から見直しをしたそうです。
さつまあげ
スケソウダラは贈答品に使われる最高ランクに次ぐグレードを使用。グチのすり身やアジの落とし身なども加えることで、しなやかな食感と口どけの良い柔らかさを維持させるようにした。ちくわ
原料にスケソウダラ、西の高級魚であるハモ、そしてアジやママカリのすり身を使用。自然な魚の味に加えてプリッとした食感や上品な白身の味わいがプラスされている。大根
味をしみこませるために“米ぬかでの下ゆで”を行い、味をしっかりしみこませる時間を昨年の2倍かけた。しらたき
今までの太さの1本ではなく、更に細い麺が2本がくっついたような1本になっている。今までのものに溝が増えたような感じともいえる。このことで、おでんつゆがより絡むようになった。
ここまでこだわった結果、原価もアップしてしまったそう。(それはそうだ)
しかし、価格は据え置きなので、「正直、上からは結構いろいろ言われました……」(担当者)とも。
具の試食。練り物の鮮度感がスゴい
実際に13年版と新作を食べてみると、かなり違うことがわかりました。
さつまあげ
モッチリ感が全然違います。ややもすれば弾力がちょっと強くなっている感じがありますが、魚の味がきちんとするせいか、漁港のある街の練り物を思いだしました。ちくわ
13年版もジューシーさという点で嫌いではないのですが、新作はプリッとした歯ごたえと魚の旨味がアップしています。僕が考えているちくわよりは、「新鮮な魚のすり身」に近い食後感でした。大根
13年度版は「ふつうに美味しい」大根。もうちょっと味がしみているといいのかな、と思ったら、新作はキッチリ味がしみてます。スッキリ味わいのおでんつゆをしっかりと含んでいるのでどんどん食べてみたくなってしまいました。しらたき
溝がふえたようなしらたきのおかげで、繊細な味わいのつゆもしっかり絡んできます。噛み切りやすくなっているだけでなく、ちょっと面白い食感になってます。
かつお節好きは一度味わってみる価値はあると思う
ローソンでは8/11(火)から“新作”おでんの販売をスタート。そして、8/19(火)から8/25(月)までセールを行っているようですね。
おでん70円セール|商品・おトク情報|ローソン
税込売価72円~150円のおでん全品が対象
http://www.lawson.co.jp/recommend/friedfoods/oden/
また、9/2(火)からは3週間、例の「さつま揚げ」を値引きするようです。
今回の取材を通して、聞こえてきたのが「美味しいおでんを作るんだよ!」という“心の声”。
新作おでんには、その心意気が表れていると感じたので、機会があれば試してみてほしいです(筆者ももう一度確かめてみたい)。味なので好みは当然あると思うけど、かつおだしの好きな人にはマッチするんじゃないでしょうか。
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