【書評】女子会はヒマと非モテの証明!? 辛口ブロガーによる『7日間でとびきり愛される方法』がスパルタ [オタ女]
「彼氏が欲しいけれど、出会いがない!」という人に向けた恋愛指南書にありがちなのは、「そのままの自分を受け入れて自信を持てば、魅力に気づく人が必ず現れるはず」という内容。それに対して「愛される努力をしないとモテない」という主張のもと、40のルールで「女磨き」の方法を指南するという『7日間でとびきり愛される方法』がかんき出版から刊行されています。
著者は恋愛をテーマにしたブログが話題となっている菊乃さん。学生時代は坊主頭のバックパッカーで、アパレル会社の最年少管理職になるものの男性から大切にされた経験がなく、「今の自分のままでは、愛されるはずがない」と一念発起。ストッキングをはいたり、化粧ポーチを持つといったことからコツコツと努力するうちにデートに誘われる回数が増えていき、「私は愛される価値がある」と信じられるようになった頃には、半年間で3人の男性から告白されたといいます。
そんな菊乃さんの恋愛指南本、とにかくスパルタで厳しい言葉が並んでいます。「出会いがない」というのは「高望みをする人にご縁は来ませんよ」、「いい男がいない」には「男を品定めすればするほど、あなたの価値は落ちていきます」というように、容赦というものがありません。特に女子会については、群れているうちに知らず知らず上から目線になり、男性からの評価が地に落ちていく」と辛辣に指摘。「女子会なんてヒマと非モテの証明」と切り捨て、今すぐに断ることを勧めています。
また、面白いのはいわゆる断捨離を進めることが愛され女子になるための条件に挙げていること。パワーストーンやスピリチュアルグッズを持っている人ほど、汚部屋に住んでいることが多いといい、雑誌の付録やノベルティグッズなどを部屋やバッグから捨てるべきとしています。
ほかにも身近な人を大事にすることを解くなど、恋愛というよりも人生について見つめなおす方法を説くという色彩が濃く、実行するには現実から目をそらさない勇気が必要になりそう。また、男性に好かれる会話をするためには、ワインの産地よりも歴史上の偉人を覚えるべき、といった苦笑ポイントも少なくありません。
とはいえ、お財布の中身を把握するチェックシートや、お世辞に聞こえない言葉使いについて説明されているあたり、かなり実践的。恋愛したいけれどその糸口もない、という人ほどヒントが見つかるのではないでしょうか。
出会いは自分の努力でつくれるもの (菊乃さんブログ)
http://ameblo.jp/koakuma-mt/
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
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