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そして彗星になる?探査機「ロゼッタ」が10年かけ、ランデブーに成功!

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 彗星と小惑星の違いは?

彗星(comet)は、太陽系小天体のうち主に氷や塵などでできており、太陽に近づいて一時的な大気であるコマや、コマの物質が流出した尾を生じる。尾が伸びた姿から日本語では箒星(ほうきぼし)とも呼ばれる。

尾がある彗星を、最近ではあまり見ていない。昨年話題になった、パンスターズ彗星、アイソン彗星はどちらも予想より暗くなってしまい。一般の観測者をがっかりさせてしまった。

有名なハレー彗星も、1986年2月9日の接近時は、過去の全ての出現の中で、地球からの観測に最も不向きだった。それでも肉眼で立派な尾を確認できた。

実は彗星と小惑星の違いは、尾の有無で形態的に区別する。つまり、尾がなければ彗星とは呼ばない。ふつうは、太陽からおおよそ3AU(天文単位)以内の距離に近づいてから、コマや尾が観測されることが多い。

今回、欧州宇宙機関(ESA)が2004年に打ち上げた無人探査機ロゼッタが8月6日、最終目的地であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から約100キロの距離に到着した。

ロゼッタは2004年3月に南米フランス領ギアナにあるクールー宇宙基地からアリアン5ロケットで打ち上げられた。およそ10年もかけて到達。今後さらに約10キロまで接近しながら、来年末まで観測を続ける。今年11月には小型の着陸機を投入し、彗星の構成成分などを調査する。

この彗星は中央がくびれた雪だるまのような形をしており、全長3~5キロ程度。太陽の周りを6年半かけて公転し、軌道は最も遠くて木星の外側、最も近くて地球と火星の間を通るという。

探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着

打ち上げから10年の時を経て、欧州の探査機「ロゼッタ」が探査目標のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した。太陽最接近に向けて活発になっていく彗星の姿を、これから1年にわたって間近から伝えてくれる。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は現在いて座方向約4億km彼方にある。明るさは20等級で手軽には見られない。

8月6日18時0分(日本時間)にロゼッタは6分26秒のエンジン噴射を開始し、噴射終了のシグナルが予定どおり18時28分に地上に届いた。幅約5kmの彗星とのランデブー軌道への移行に成功したとみられ、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の公式ツイッターでは18時30分に「ロゼッタは彗星に到着。軌道に入りました!」と投稿されている。ロゼッタはこれから10月にかけて軌道を細かく修正しながら、じょじょに彗星に接近していく。

日本の「すいせい」「さきがけ」を含む1986年のハレー彗星各国探査、NASAの「スターダスト」や「ディープインパクト」による彗星探査はすべてフライバイ(接近通過)観測だったが、彗星を追跡しながらの探査は史上初めてのことだ。

ロゼッタは、2015年8月の近日点通過まで活発化していく彗星の活動のようすを、すぐそばからつぶさに観測する。今年11月には子機「フィラエ」を彗星の表面に投下して、初の彗星着陸探査も行う予定だ。(アスロトアーツ)

 彗星探査機による観測 

1985年、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の打ち上げたISEE-3は、当初のミッションを終えた後にICEと改名されて地球の重力圏を離れ、ジャコビニ・ツィナー彗星に接近し、彗星への近接探査を行った最初の宇宙探査機となった。

翌1986年には、日本の宇宙科学研究所 (ISAS)、欧州宇宙機関 (ESA)、ソ連・東欧宇宙連合 (IKI) が打ち上げた計5機の探査機に ICE を加えた6機、通称“ハレー艦隊”が連携してハレー彗星の核を観測した。

ESA のジオットが核を撮影したところ、蒸発する物質の流れが観測され、ハレー彗星は氷と塵の集まりであることが確かめられ、ホイップルの説が実証された。ジオットは1992年にもグリッグ・シェレルップ彗星に接近、観測を行った。

1998年に打ち上げられた NASA の工学実験探査機ディープ・スペース1号は、2001年7月21日にボレリー彗星の核に接近して詳細な写真を撮影し、ハレー彗星の特徴は他の彗星にも同様に当てはまることを立証した。

その後の宇宙飛行ミッションは、彗星を構成している物質についての詳細を明らかにすることを目標に進められている。

 彗星は凍った泥団子?

1999年2月7日に打ち上げられた探査機スターダストは、2004年1月2日にはヴィルト第2彗星に接近して核を撮影するとともにコマの粒子を採取し、2006年1月15日に標本を入れたカプセルを地球に投下した。

標本の分析により、彗星を構成する主要元素の構成比から、彗星は太陽や惑星などの原材料物質であることを示すとともに、高温下で形成されるカンラン石やなどが発見された。

高温下で形成される物質は従来の説で彗星が生まれたとされる領域で形成されたとは考えにくく、太陽に近い場所で形成された物質が彗星が形成された太陽系外縁部まで運ばれてきた可能性や、従来の説よりも彗星が形成された場所が太陽に近い場所であった可能性など、彗星の形成理論の再構築が必要となる可能性がある。

2005年1月12日に打ち上げられた探査機ディープ・インパクトは、同年7月4日に、核内部の構造の研究のためにテンペル第1彗星にインパクターを衝突させた。この結果、短周期彗星であるテンペル第1彗星の成分は長周期彗星のものとほぼ同じであることが判明した。

さらに、塵の量が氷よりも多かったことから、彗星の核は「汚れた雪玉」というよりも「凍った泥団子」である、と見られている。またテンペル第1彗星の内部物質からも、かつて高温下の条件を経験したと考えられる物質が検出されたため、ヴィルト第2彗星からの物質とともに彗星の形成理論や太陽系初期の状況を考える上で貴重な情報となった。(Wikipedia)

画像:ハレー彗星http://nssdc.gsfc.nasa.gov/image/planetary/comet/lspn_comet_halley1.jpg

※この記事はガジェ通ウェブライターの「なみたかし」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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