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米国の”無給”インターンシップの問題~無給で働くということ~

The Wisdom of Crowds – JP

今回はHALさんのブログ『The Wisdom of Crowds – JP』からご寄稿いただきました。

米国の”無給”インターンシップの問題~無給で働くということ~
この記事は、米国の”無給”インターンシップの問題点について記します。以下の記事のつづきとなっておりますので、こちらも合わせてお読みください。

”無給”で働く人々、とあるNPOの運営について
http://getnews.jp/archives/61701

私がお世話になったNPOは無給で働くインターン達(米国の大学生や私のような外国人留学生)に大きく依存していました。『”無給”で働く人々、とあるNPOの運営について』で書きましたが、そこで有給で働いているのはNPO代表と他に時間給で働く人が1人いるだけです。どれくらい大きく依存しているかという例を紹介すると、朝10時に事務所に行っても誰もいないことが多かったです。そして、”無給”で働く私が来客・電話対応などをこなしていました。NPO代表は正午頃にのっそりと出勤してくる事が多かったです。他にもよくNPO代表は”有給”休暇を取って旅行に行っていました。その間、”無給”で働くインターン達に業務を丸投げしていました。自分がいなくても組織が運営される仕組みを作ったNPO代表は凄いのだろうけど、私は「これって組織として、社会として正しいことなのだろうか?」と思っていたので内心色々と面白くなかったです。他にはインターン達の教育計画がかなり出鱈目でした。私は日本式OJT *1 を経験していたので、自分で仕事を見つけることが出来ました。でも、それが出来ない米国人学生で途方に暮れている人も中にはいました。

*1:日本式OJT(OJT は”お前!邪魔だ!立ってろ!”の略)
俺たちは何も教えないから、自分で業務を勝手に覚えろ!見て覚えろ!仕事は盗むものだ、コンチクショウ!という前時代的な職人世界の教育方式。経営の効率性を気にしない日本企業、特にトヨタ生産方式とは無縁のホワイトカラーの職場でよく見かける。20世紀中に滅ぶかと思われていたが、21世紀になった今でも大人気の教育方法。そして、教えられる側にとっては悪夢以外の何ものでない教育手法。

他にはインターン先は給料を払っていないのでコスト意識がなく、また立場の弱いインターン達にどうでも良い雑用をやらせる事があります。”実務経験”がほしくて無給でも働く大学生達。そんな彼らのそんな弱みにつけこんで、本来給料を払わなければならない仕事も無給で強要するということがあるのです。実際に、他のインターンの事例や報道されている無給インターンの問題を調べた際に似たような事例が多発していることが分かりました。例えば鳥インフルエンザが流行っていた頃にはドアノブ磨き、トイレ掃除といった実務経験に繋がらない雑用業務を強要されるといった事例です。本来無給のインターンシップではインターン達の能力を高められないような業務を与えるのは法律違反です。でも、現場では厳格にこの法律は守られていません。しかし、インターンをしている大学生たちはその業界で働きたいと思っている人達が多いので、悪名が広がることを恐れて騒ぎを起こす人は少ないです。また、無給インターンシップをする経済的な余裕のない学生たちは、いつまで経っても実務経験が積めないという問題があります。

米国企業の雇用者は何の実務経験のない、日本でいう”新卒社員”のような学生を雇いたがりません。だから米国の大学生達は無給でもインターンシップをしなければならないのです。そして、現在の米国における大学生達のインターンシップは数十年前の法律に基づいて行われているので、実情に合っていないのです。日本では新卒一括採用が問題となっていますが、米国では実務経験を積むための無給インターンシップが問題になっているのです。

ここで私自身の経験について戻ると、最初の3ヵ月は英会話能力も満足では無かったので、下積みのような単純作業もたくさんしていました。でも、こういう単純作業にはかなりうんざりしていました。”無給”で働くということは、自分の価値を高める仕事が出来るのなら良いですが、そうでない場合は自分の価値を貶めているようで、みじめな気持ちになるだけです。だから一日でも早く英語力を上げようと勉強に励んでいました。事務所にある書類を読む、同僚の会話に常に耳をすませる。事務所にかかってきた電話をとる。業務時間が終わってからは電子辞書に登録した英単語を暗記し続ける。英語の勉強をし続けました。これは一日も早くつまらない単純作業から抜け出したかったからです。私の英語力向上にはこういう苦い理由がありました。おそらく留学した他の英語学習者も同様の経験をしていると推測します。そして、この苦い経験が英語力向上に繋がるのです。現在公開している英語学習法、”実用的な英語を習得する方法” *2 はこういった苦い経験を元に執筆したので、私の魂がこもっています。だから実用的な英語を習得する方法に書いてある学習をちゃんと実践すれば、私がしたような苦労は最小限にすることが出来ます。

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