JAライフアドバイザーのドキュメンタリー映像が『YouTube』公開 13年越しの家族への手紙の内容とは?
JA共済(全国共済農業協同組合連合会)で社内向けに作られたドキュメンタリー映像が『YouTube』に公開。ひとりのライフアドバイザー(LA)にフォーカスして、父親が突然亡くなったことにより共済金に助けられた経験を語り、13年間言えなかった家族への想いを手紙にするという内容で、家族への感謝とJA共済を普及する仕事に勤しむ姿勢を、5分40秒の映像でストレートに映しだしています。
ライフアドバイザーという仕事 Vol.1 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IXBkIq4X0LQ
全国に約2万人いるというLA。このドキュメンタリーに登場するLAは山口県で長年JA共済の普及活動を担当しており、自身の口から共済金に助けられたエピソードを語ります。
自身が22歳でまだ大学生の時のこと。突然父親が脳梗塞でこの世を去り、事業を営んでいたため借金で途方にくれた中、家族を救ったのはJAの共済金だったと話すLA。しかし、借金は完済したものの、生活費をまかなうために弟は大学を中退して就職、妹も保育士になる夢を諦めざるをえなかったことを、兄として申し訳ない気持ちを抱えたままでした。
そういった13年間言えずにいた、家族への気持ちや父への感謝を込めた手紙を読み上げることに。当時大学2年生だった弟に「中退手続きに行った車の中で、何も言えなかった」、妹に対しては「就職を決めたことを笑顔で伝えてくれたけれど、本当は保育士になりたかったんだよね。あんな作り笑顔をさせて、ごめんね」と語りかけ、母親には「辛そうなところは一切見せず、がんばろうと励ましてくれた。ほんとうにありがとう」と感謝を伝え、家族全員で涙、涙に……。
現在では後進の指導にもあたっているこのLA。「あの時の辛かった経験があるから、当事者の気持ちが分かります」といい、「自分が家族に寄り添うような形で手続きをしてくれた。だから私も寄り添ってあげられるLAでいたいという気持ちがずっとありました」と振り返ります。
家族愛とともに、自身が助けられた共済で誰かを助けたいという想いがつまったこの映像からは、どんな仕事にも携わる人の人生が込められているということを教えられます。普段は恥ずかしくて伝えることのできない感謝を、何かの機会に伝えてみるというのも大切なのではないでしょうか。
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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