ゴミを拾ってはいけない(メカAG)

ゴミを拾ってはいけない(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

ゴミを拾ってはいけない(メカAG)

「彼らの仕事を奪ってはいけない。ここではそのままにしておくのだよ。あなたがやってしまったら彼らの仕事がなくなる。他人の仕事を奪ってはいけない。ゴミ拾いや食器を下げることは担当者がやること。客がやることではない。仕事は作らなくちゃいけないんだよ」

「日本でデスマーチが発生する理由とW杯コートジボアール戦のゴミ拾いの関係 – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)」『WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)』
http://wirelesswire.jp/london_wave/201406170308.html

その通り。同じ理由で客の要求に誠心誠意答えてはいけない。「ちょっとぐらい融通を利かせろ」これが諸悪の根源。まあ、実際問題として難しいけどね。

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以前似たような話を書いた。「魔法使いサリーちゃん」のエピソード。

そういえばむかしのアニメ(魔法使いサリーだったか)で、こんなエピソードがあった。主人公たちが善意で公園の掃除を手伝おうとしたら、掃除をしていたおばちゃんに、すごい剣幕でホウキを取り上げられた。「私たちの仕事を取り上げる気か!」と。

「studygiftとかなんとかいうもの」 2012年05月25日 『メカAG』
http://mechag.asks.jp/473262.html

子供心に結構ショックを受けていまだに記憶に残っている。

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何かの仕事を4人でやっていたのが、そのうち1人がリストラされて3人になってしまったとする。この場合以前と同じ仕事量をこなしてはいけない。3人で問題なく仕事が回るなら、永遠に増援されない。3人で頑張って4人分の仕事をこなしていれば、会社はそのうち1人増やしてくれるだろうという考えは正しくない。これは良識とか誠実さとかとは別な問題。

3人で4人分の仕事をこなしつつ「会社は無理ばかりいう」と文句を言っても意味がない。文句をいうか言わないかはこの場合問題じゃなくて、3人なら3人分の仕事しかしちゃいけない。

とはいえ突発的なアクシデントには対応しなければならないから、その場合、人員のやりくりができるまでなんとか緊急以外の仕事は先送りにするなどの柔軟な姿勢は必要。あるいは3人の間は毎週土曜日出勤するので、その分どこかでまとめて有給を取らせて下さい、と。

ようはちゃんと「目に見える形」で負担が増えていることを示すことが結構大切。頑張っちゃうと、それが見えなくなる。頑張ることはいいんだけど、目に見えない(見えにくい)形で頑張るとね…。

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こういうことを書くと、「それを考えるのは管理職とか会社の偉い人達の役目だろ」とかいう反論が来る。まあ、それはそうなんだけど、「自分が悪者になりたくない」というのはずるいと思うんだよね。

「俺たちゃ、上司から言われたことをやってるだけだ」というなら、その通り言われたことをやり続けて欲しい。それが一番ハッピー(笑)。いい子にしていれば、神様がちゃんと見ていて、そのうち報いてくれるはず、というのは、ちょっと夢を見過ぎなんじゃないですかね。

労働組合が機能していた頃はそういう「教育」を組合がしていた(らしい。俺も体験したわけじゃないけど)。まあ杓子定規なのもどうかと思うけど、考え方は大切。

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よくニュースで「業者に頼めば○百万円かかることを、住民同士が協力しあって自分たちでやった」とかあるけど、これも同じことで、地元の産業を圧迫するだけなんだよね。こういうことが素人は分からない。

デフレの最初の頃、さんざん「みんな景気が悪くなると思って節約するから、さらに景気が悪くなる、みんなじゃんじゃん消費しろ」と言ってた。これ自体は正しかったのだけど、いつの間にかそういう主張もなくなってしまったよね。

直感に反することはいろいろある。飛行機を「鉄の塊が空をとぶはずがない」といってるようなものなんだけど、なかなかその間違いを理解してくれない。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年06月20日時点のものです。

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