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特技は立ち泳ぎ? 摩訶不思議な深海魚の世界

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 今年に入ってから、深海に棲息するとされているダイオウイカが相次いで日本近海で発見されたことがニュースとなり、にわかに「深海」が注目を集めています。
 ところで、深海に生息する深海魚についてどんなことを知っていますか?
 きっと多くの人は「見た目がグロテスク」「目が退化している」といったことは知っていても、どんな魚がどんな風に生きているのかといったことはあまり知らないはず。
 そんな深海の住人たちに光を当てているのが『超美麗イラスト図解 世界の深海魚 最驚50 目も口も頭も体も生き方も、すべて奇想天外!!』(北村雄一/著、SBクリエイティブ/刊)です。

■脊椎の形成が失敗しているホウライエソ
 ワニトカゲギス科のホウライエソは、細長い体と長い牙が際立つ外見をしています。
しかし、この魚のユニークな点は体の構造です。
 小さい頃の魚には、通常は脊索(せきさく)というやわらかい軸状の器官があり、成長につれてそれが体の前から後ろに向かって固い背骨に置き換えられていきます。しかし、ホウライエソの場合はこれが後ろから前、つまり尾から頭に向かって進み、しかも途中で止まります。その結果、頭の後ろは固い骨にならず、やわらかいままなのですが、そのお陰で頭を大きくのけぞらせて口をガバッと大きく開くことができ、獲物を上手に捕食できるといいます。
 骨の形成をあえて失敗することで、狩りをしやすくする、というとても変わった進化を遂げたのがホウライエソなのです。

■立ち泳ぎをするボウエンギョ
 ボウエンギョ科に属するボウエンギョは体長17cmと小さな魚なのですが、自分の体よりも大きな魚を飲み込むことができるという驚異的な特徴があります。
 この魚は骨格が退化的で、骨があまりありません。そのうえ筋肉質で自在に膨らむ胃を持っているため、自分のサイズを超える大物食いができるというわけ。中には8cmのボウエンギョが14cmのホウライエソを二つ折りにして飲み込んでいたという、信じがたい例もあるそうです。
 ちなみに、この「二つ折り」はボウエンギョの泳ぎ方に関係があると考えられています。
 なんと、ボウエンギョは普通の魚のように横向きに泳ぐのではなく、立ち泳ぎをするのです。ですから、獲物の尾に食いついて丸飲みにするのではなく、お腹に食いついてそこから飲みこむということが可能。これなら胃の中の魚が二つ折りになっていてもおかしくありませんね。

 本書には、アンコウなど私たちに馴染みのあるものから、あまり知られていないものまで、さまざまな深海魚について解説されています。
 21世紀の今でも謎に包まれている深海とそこに棲む魚たちは、あなたの好奇心をおおいに刺激してくれるはずです。
(新刊JP編集部)



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