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日本の労働時間「米・伊より少ない」は本当か? 「サビ残」「仕事持ち帰り」はどうなる

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「Karoshi」という言葉が海外でも知られるほどの激務で知られる日本のサラリーマンだが、最近では「米国人やイタリア人より労働時間が少ない」という調査がある――。東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏が「週刊ポスト」6月20日号に、そんなコラムを寄せている。

記事では、安倍内閣が成長戦略の一環として進めている「残業代ゼロ法案」に言及。労働界からは、いまでもブラック企業が問題なのに、成果報酬にしたら過労死がもっと増えるという声が出ているが、長谷川氏は「一般のイメージとは裏腹に、実は日本の労働時間は減少傾向にある」と指摘する。

トイレに行く暇もなく「よく膀胱炎に」
独立行政法人労働政策研究・研修機構が公開している「データブック国際労働比較2014」によると、1980年代には年間2100時間を超えていた日本の労働時間は、2011年には1728時間まで減少。確かに数字のうえでは「米国やイタリアよりも短い」ことになっている。

しかし、これだけ日本のサラリーマンが疲れきった顔をしているのに、労働時間が他国より短いということがあるのだろうか。疑いとして浮上するのが「サービス残業」という日本独特の労働慣習の存在だ。

定時では終わらない仕事を抱えたサラリーマンが、就業後も無給で働きつづけるケースが少なくないのが実態だが、表向きは労働時間として計算に入らない。キャリコネには「残業」に関する口コミが1万7000件以上寄せられている。

「残業時間に制限があるため、社員と準社員は退勤処理をしてから残業するのが当たり前になっている。アルバイトもサービス残業させられる雰囲気。トイレに行く暇もなく、店長や社員はよく膀胱炎になりかけていた」(アパレル・アルバイト)
「サービス残業が当たり前。極限まで人件費を削っているのできつい。会社のために死ねる人のみが働いていける会社だと思う」(外食・契約社員)

サービス残業の手口でよくあるのが、定時にタイムカードを押させた後、席に戻って仕事をするパターンだ。記録上は、完全に定時退社したことになってしまう。

「サービス残業は強く禁じられているが、残念ながら現場レベルではまず守られていない。タイムカードを通した後に業務へ戻る人は少なくない」(小売・店舗スタッフ)

残業を避けるために「自宅持ち帰り」「明け方3時から出勤」
残業が会社で禁止されているため、家に仕事を持ち帰っているという口コミもある。このような場合もサービス残業同様、労働時間には入ってこない。

「残業すると1000円の罰金を取られるので、家に持ち帰って仕事をすることもしばしば」(デザイン会社・法人営業)
「表向きはサービス残業禁止なので、一度帰宅し自宅で仕事をするか、明け方3時から出勤して仕事をしなければなりません。幸い自分ひとりだと仕事がはかどります。平均で月100時間近くサービス残業をしていました」(プラント会社・施工管理)

そもそも、このような過酷な労働環境は、経営者の考え方が変わらなければ改善されることは難しい。逆に言うと、社長の責任というのはもっと大きく問われていいのではないか。

「経営首脳陣の評価が最も高いのは『過労死寸前まで働いた人』。貢献度云々ではなく、自分をどれだけ犠牲にしたかで判断される」(出版・制作ディレクター)
「夜中の2時とか3時まで毎晩働かせて、売上が達成していなければ吊るし上げの会議に引きずり出す。休日出勤なんて当たり前」(外資系カーディーラー)
「私の同期で4日間店舗にこもっていた人もおり、私も75時間ぶっ通しで働いたことがありますが、体力的に辛くなり辞めました。上司も寝不足による交通事故をよく起こしていました」(外食チェーン店長)

2ちゃんねるには「あの怠け者のイタリアより働いていないのか!」と驚きの声もあがっているが、こうして見ていくと、日本では表に出てこない労働時間がかなりあることが想像される。統計など、アテにならないのではないか。

◆キャリコネの口コミで「ブラック企業」を検索

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