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サッカーW杯直前! 日本チームが挑む「対戦相手」3カ国と国民の想い

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2014年6月9日の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)は、サッカーワールドカップ開催直前スベシャルと題して、予選の対戦相手の3カ国を紹介した。

西アフリカのコートジボワール、南東ヨーロッパのギリシャ、中南米のコロンビアは、いずれも日本との浅からぬ関係があった。また番組では、ビジネスの将来性や、それぞれの国民にとってサッカーとは何なのかについても迫っていた。

初戦の相手は「ブラックジャパニーズ」
初戦は、アフリカ最強ともいわれるコートジボワール共和国。国民はサッカーが大好きで、町のあちこちで子供たちが裸足でサッカーをしている。人口の8割が農業に従事し、主産業はカカオ豆で生産量は世界一だ。初代大統領が「日本をめざす」と宣言し、国民も勤勉でよく働いて国が発展したため、周辺国から「ブラックジャパニーズ」と呼ばれた。

コートジボワールでは、貧困地域の子どもたちが通う中学・高校「MISA」では、中学生の必修科目が日本語で、日本の歴史と地理も学ぶ。子どもたちは、日本のNPOからの中古サッカーボールひとつに大盛り上がりでサッカーに興じていた。

1970~80年代は目覚ましい経済成長を遂げたが、15年前に軍事クーデターが勃発し、二度の内戦を経験している。内戦の収束から3年、今年1月には安倍総理が日本の総理大臣として初めて訪問し、再建のために日本人(JICA・国際協力機構)も援助に動いていた。

今は各地域でサッカーが盛んに行われ、スポーツを通じて人々が和解しようとしている。エースストライカーで主将のドログバ選手は大きな影響力があり、2005年に「武器を置こう。そして選挙をしよう。」と訴えたことが内戦の収束につながったと言われている。大統領よりも影響力を持っているそうだ。

「失業者」というチケット分類もあるギリシャ
ギリシャは、3年前の経済危機から落ち着きを取り戻しているかに見えた。観光客が戻り、昨年は過去最高の1800万人に及んだため、景気が上向き、危機を脱しつつあるとの見解を示している。

だが、市民にその実感はないようだ。賑やかな観光地とは裏腹に、アテネ市内はシャッター商店街と化していた。昼間から大勢の客で賑わう、サッカー中継が見られる店では男性客がこう語る。

「3年前からギリシャ人にいいことなんて何もない。楽しみはサッカーだけなのさ」

2013年の失業率は27%と高いが、若者に限ると65%で、3人に1人は無職という状況。あまりにも仕事が無いためドイツに移住する若者も多いそうだ。

年間サッカーチケットは、高齢者・学生は割安だが、さらに「失業者」という種類があり、一番安価に設定されている。番組ナビケーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社 編集委員)は、これを「暴動やデモをしないですませる、ガス抜きという面もあるのでは」と解説していた。

コロンビア「南米最悪」は昔の話
サッカーはコロンビア最大の人気スポーツだが、1994年優勝候補と目されていたアメリカ大会は1次リーグで敗退し、直後に悲劇が起きる。オウンゴールしたアンドレス・エスコバル選手が、帰国後に射殺されてしまったのだ(享年27歳)。殺害にはスポーツ賭博を行う組織の関与が噂されたが、治安が悪いことは確かだった。

世界的な麻薬犯罪組織の力が強大で、南米で最も危険といわれたコロンビアだったが、組織のボス、パブロ・エスコバルが射殺されてから政府は治安の回復を徹底し、現在は市民が安心して街を歩けるようになったという。

今では海外の投資も盛んで、経済成長率4.9%と中国よりも高く、石油と石炭の輸出によって潤っている。日本との関わりが少ないようにも見えるが、戦前は多くの日本人が移民として渡り、広大な土地を開墾し大規模農法を確立した。他国とは違って農業主となり、うずら豆を生産したのだ。

大戦中に日系人が強制収容された際にも、収容先の建物はホテルで待遇も良く、コロンビア人の日本への畏敬の念が伺えるという。またコロンビアは、カーネーションやエメラルドの世界的な産地で、日本へも多く輸出している。

後藤氏は、3カ国とも「日本が進出する魅力を持った国」と解説していた。サッカーに対する情熱が激しいことはもちろん、国民が厳しい生活の中から脱却したいと願うパワーの大きさが感じられた。対戦国のことを知ると、W杯を一層興味深く楽しめそうだ。(ライター:okei)

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