漫画家15周年! ピョコタン先生が語る「売れる漫画の書き方」

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ピョコタン先生

『ゲームラボ』(三才ブックス)や『コロコロコミック』(小学館)系の雑誌や書籍に漫画やイラストを描いている、漫画家のピョコタン先生。なんと、漫画家人生15周年とのことで、今回は特別インタビューの機会をいただくことができました。

・最初の原稿料は1ページ5000円
記者: 漫画家としてデビューしてから15周年とのことで、おめでとうございます。
先生: どもども。もう32歳ですよ。年をとりました。
記者: 漫画家としての最初の仕事って何ですか?
先生: ゲームの4コマ漫画だった気がする。『ボンバーマン』の漫画。
記者: どこの出版社ですか?
先生: レッカ社っていう編集プロダクションの吉田さんが担当者だった。ウサギみたいなビーバーみたいな顔した人。親切な人だったなあ。
記者: 最初の仕事の原稿料はどれくらいなんですか?
先生: 1ページ5000円くらいかな。
記者: 最初からけっこう儲かってたんですか?
先生: レストランのバイトしてたから、原稿料も含めて年収180万円はもらえてたよ。けっこう儲かってた。
記者: 180万円ですか。最近はどれくらいの年収ですか。
先生: 今も同じくらい儲かってるよ。安定した収入だね。

・趣味はゲーセンのメダルゲーム
記者: そういえば、先生の趣味は何ですか?
先生: 最近はあまりやってないけど、メダルゲームかな。
記者: ゲームセンターのメダルを落としたりするアレですか?
先生: そう。メダルゲームやるために定期券買って、自宅がある西日暮里から池袋のゲームセンターまで毎日通ってた。
記者: メタルゲームって、いくらメダルを手に入れても儲からないんでしょう?
先生: 儲からないよ。『サントロペ』と『GIGO』っていうゲーセンをハシゴして遊んでたなあ。両方にメダル1万枚あずけてた。

・ピョコタン流! ヒットする漫画の書き方を伝授
記者: そういえば、15年前からぜんぜん絵がうまくなってないですよね。
先生: 絵はうまくならなくてもいいような気がする。
記者: 100万部とかそろそろヒットする漫画だそうとは思わないのですか。
先生: これは秘密だけど『ワンピース』みたいな漫画を描きたいと思ってる。漫画のタイトルって、ググって一番最初に出たら勝ちだと思ってるわけよ。ワンピースなんてそこらじゅうにある服だぞ! それでググって漫画の『ワンピース』が一発目にくるのはすごい。
記者: 漫画家はグーグルを攻略したもの勝ちということですか。
先生: そう。だから「蛍光灯」とか「電卓」とかそういうタイトルで漫画書いてググッて一番最初に出したいわけ。勝ち組はクグって一番最初にくる。いかに一般的な単語で勝負するかがカギ。『ワンピース』はすげえ。そこがすげえ。尊敬に値する。読んだことはない。
記者: なるほど。
先生: 『mixi』の「ワンピース読んで泣く」っていうコミュニティにもいっぱい会員がいるし、泣ける話はウケると思う。
記者: ピョコタン先生、泣ける漫画なんて描けましたっけ? ピョコタン先生って変態系の漫画じゃないですか。
先生: 泣けるの描けるよ。うまいことやって。『ワンピース』みたいな泣ける要素も入れると売れる気がする。最近気づいた。
記者: どんな泣ける話がウケるんでしょうか。
先生: ヒットする法則を教えてあげる。ウケるのは、友情系とペットや身内が死んじゃう系。ツンデレ理論を応用して、涙を誘発する展開。さらにタイトルが『ワンピース』のように一般的なものなら最強。「ロケットペンシル」とか「A4コピー用紙」とか。
記者: 萌え要素はいらないのですか? 美少女とか。
先生: 萌え要素で僕が儲けるには、超えなければならない壁が多すぎるから効率悪い。まず上手に胸や顔を描けなければ話になんないから。ヒットには法則があるんだよ。

・僕の漫画もホリエモンに絶賛して欲しい
記者: ヒットする法則を知ってて、どうしてヒットしないんですか?
先生: おいおいテメー! 僕をダメ人間のクソ野郎に仕立て上げるための質問構成じゃねえか!
記者: ピョコタン先生は他の漫画家さんと交流はありますか?
先生: このインタビューやばいぞ!? 大丈夫なのかね? このまま載せたら叩かれるんじゃないの?
記者: ピョコタン先生は他の漫画家さんと交流はありますか?
先生: ……。売れない漫画家集めて、『ニコニコ生放送』で馴れ合いの大喜利したりしてるよ(毎週木曜の20時ごろ放送)。売れない漫画家と遊んでると心が落ち着いていい。名前出してもわかんないレベルのクソ。見ル野栄司さんとか、中邑みつのりさんとか。
記者: 見ル野先生の漫画『シブすぎ技術に男泣き!』は、ホリエモンさんが大絶賛した影響もあって、かなりの発行部数らしいですよ。漫画そのものがおもしろいから売れてるんですけどね。
先生: じゃあ僕の漫画もホリエモン大絶賛してくんないかな。……って、このインタビュー、読んでる読者に完璧にマイナスイメージだろ僕。なんとかうまいこと書いといてくれる?
記者: わかりました。うまいこと書いておきます。

・世界進出を考えている
記者: どのあたりの雑誌で漫画かきたいですか?
先生: 雑誌は競争率高いわりに影響力が下がってきてるんで、狙いを別のところに定めた。任天堂かアップルだな!
記者: 『iPad』や『ニンテンドーDS』ですか。
先生: 特に『ニンテンドーDS』を持ってる層に熱いものをお届けしたいんですよ。今『iPad』優勢とか『キンドル』とか言ってるけど、任天堂の時代がくるとおもうんですよ。どう思うかね?
記者: そういえば、漫画の最新刊が出るそうですね。
先生: 人の話聞いてんの? 漫画出るよ。『アホ汁666』っていう『ゲームラボ』で連載している漫画の単行本
記者: 本の特徴といいますか、ウリの部分ってどこになりますか?
先生: 本のウリは、オールカラーなところかな。値段は1000円だよ。
記者: モノクロにして、もっと本を安くすると子どもも買えそうなのに。
先生: これは世界を視野に入れてカラーになってるわけ。外国人は色がついたものが好きなんだよ! 単純だからよお!
記者: ひどい偏見ですね。
先生: 外国人は合成着色料でも何でもブチ込んで、虹色のグミとか喜んで食ってるじゃろ!
記者: 海外で出る予定があるのですか?
先生: ない。これからだよ。

・単行本は2年半に1冊しか出ない
先生: ……このインタビューだけどさ、そのまま載せると電波系になっちゃうから、漫画家の苦労話みたいな、泣かせる系にしておいてね。
記者: わかりました。最後に一言お願いします。
先生: 僕の場合、単行本は2年半に1冊しか出ないから、次が出るのはまた2年半後。だから買ってね!
記者: 本日はありがとうございました。
先生: オツカレ。あー、そういえば、もしかすると漫画家になって15周年じゃなくて14周年かもしれない。そこらへんちょっと計算してうまいこと書いといて。
記者: ちょっと待ってください。私も詳しくないので困りますよ。いつから漫画家になったのですか?
先生: いつだったか……。じゃあ15周年でいいや。よろしく。
記者: 本日はありがとうございました。15周年おめでとうございます。


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