小保方メソッドのライフサイクル

小保方メソッドのライフサイクル

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

小保方メソッドのライフサイクル

ある日社長がどっかから連れてきた人を皆に紹介し、新プロジェクトを立ち上げるとぶち上げる。

開発のメンバーが説明を受けるが、なにやら雲をつかむ話。本気で取り組むならすごく面白そうだけど、全社のプロジェクトを中断してそれに集中しても1年やそこらではできなさそう。

なんどか意見を求められるが「具体性がない」「実現には相当な予算と人材と工数が必要」みたいな答えを繰り返してると、そのうち声がかからなくなる。

しばらく静か。

   *   *   *

社長は外部の人間を使ってでも例のプロジェクトをやると言い張っている模様。しかしさすがにそれは無理なので、比較的手の開いている開発メンバーをかき集めて、社長直々にプロジェクトを発足。

ときどきプロジェクトのメンバーから質問が来る。巨大プロジェクトの一端をチラチラと垣間見せられているような感じ。でも担当しているのは数人。しかも必ずしも一流とはいえない人たちばかり。

なんかいろいろツールや機材を購入しているらしい。それを組み合わせればできるという。出来合いのものを組み合わせれば出来る程度のものが、なぜ画期的なプロジェクトなのかと陰口。しかし誰も怖くて近寄らない。

   *   *   *

なにやらショーでデモを行うらしい。何もできているように見えないのに、一体何をデモするんだ?と他人ごとでいたら、なんとそのデモを俺が作れとお達しが。キャー。

仕方なしに話を聞いてみる。以前社長がぶちあげた頃から何も具体化されていない。予算はあるのでなんか機材や出来合いのツールは買ったらしい。でもそんなものがあってもどうしようもない。タイヤとハンドルだけ用意したから、あとは自動車の残りの部分を作れ、と。

できるわけないので、結局、外側だけのハリボテを作って、それをショーに出品することに。アホらしすぎて開いた口が塞がらないが、一刻も早く逃れたいので、最高の開発効率でデモを作成・完了。もう後ろを振り返りたくもない。下手に「こうすべきだ」「ああすべきだ」などと言ったら、すがりつかれて巻き込まれてしまいそう。とにかく関わりたくない。絶対これ以上は何もしませんからね、と。

   *   *   *

また静か。

そういえばあのプロジェクトはどうなったのだろうと、こっそり聞いてみる。藪蛇にならないように。とにかく怖い。でもちょっとだけ気になる。

どうやらあのデモの完成をもってプロジェクトの成果として終了したらしい。そういえば社長が連れてきて一時期社内をうろちょろしてたあの人は、結局どこに行ったのか。

まあ、とりあえず平和が戻って何より。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年04月02日時点のものです。

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