ウェブサービスの雑誌化がますます加速!? ファッションアプリ『iQON』に『ELLEgirl』前編集長がジョイン

さまざまなブランドのアイテムを自由に組み合わせることでスクラップブック風のコーディネートを簡単に作成することができ、1日に2000件以上の投稿がある国内有数のファッションアプリ『iQON』(アイコン)。『ZOZOTOWN』や『CROSS COLLECTION』など60社以上の通販サイトと連携し、約250万点ものアイテムが揃いコラボのキャンペーンを実施しているほか、2014年2月からはYahooのファッション検索にもデータを提供するなど、存在感を増しています。
そんな『iQON』に、『ELLEgirl』(ハースト婦人画報社)の編集長を務めた澄川恭子さんがエディトリアルプロデューサーとして2014年3月1日にジョイン。ファッションメディア関係者を中心にちょっとした話題となっています。

『ヴァンテーヌ』『ELLE』といった婦人画報社で編集者歴を重ねた澄川さんは、2009年より『ELLEgirl』の編集長に就任。ハイファッションのイメージが強い『ELLE』本誌に対して、世界各都市のガールズファッションにフォーカスした誌面作りを展開したほか、ウェブサイトの充実やソーシャルメディアの活用も早くから実施していました。
そのような一線級の編集者がウェブサービス・アプリの運営側に入る例は日本の場合ではまだ稀少ですが、アメリカではキュレーションサービス『Flipboard』(http://flipboard.com/)のエディトリアルチームのトップに『Time』の編集長を務めたジョッシュ・クイットナー氏を迎えているように、一流のエディターが新興ベンチャーに活躍の場を求めるケースが増えています。

今後、澄川さんは『iQON』で2014年4月下旬に発行予定のファッションデジタルマガジンをプロデュースするほか、ユーザーとメーカー・ブランドとの繋がりを強化するコミュニティ形成の役割も担う模様。
スマートフォンやタブレットにより、ウェブサービスやアプリの雑誌化が進む中、日本においても編集者のテリトリーが出版メディアに留まらずより広い範囲に及ぶ可能性を示すことができるのかどうか、期待が集まることになりそうです。

コーディネート・ソーシャルファッションサイト – iQON – アイコン
http://www.iqon.jp/

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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