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ドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』山本蒼美監督インタビュー(前) 「萌えるのは黒髪で美少年。健気なキャラクターが好きです」

OVA『この男子、宇宙人と戦えます。』『この男子、人魚ひろいました。』を発表し、その独特のキャラクターや世界観、映像表現が話題となり、2013年10月放映のテレビアニメ『メガネブ!』の監督に弱冠23歳で抜擢された山本蒼美さん。
2013年11月には『この男。』シリーズ最新作となるドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』(CoMix Wave Films)も発売となり、その感性が発揮されるフィールドを広げています。

『オタ女』では、そんな山本監督にインタビューを実施。アニメ制作をはじめる契機や、『この男。』シリーズのインスピレーション、さらには自身の萌えキャラから将来の野望までお聞きすることができました。前編では、ドラマCDの見どころやキャラクターの魅力についてたっぷりお届けします。

(聞き手:藤本エリ・ふじいりょう)

(c) Soubi Yamamoto / CoMix Wave Films

――『この男。』シリーズ3作目となる『悪人』は初のドラマCDとなりました。もともとラジオドラマが好きだったとのことですが、きっかけとなる番組があったのでしょうか?

山本監督(以下、山本):小学校の頃からNHKラジオの『青春アドベンチャー』がすごい好きで。それで高校生の頃、ネットで人を集めてラジオドラマを作ったりもしていました。ネット声優向けのサイトに、ドラマCDを作りたい人と声優をつなげる掲示板があったんです。自分で企画を立てて、そこでストーリーや役柄やキャラクターを書いて募集して、ぷちオーディションみたいな感じで選んでお願いしました。それで今回、『この男。』シリーズの第三弾をどうするか打ち合わせしていた際に、コミックス・ウェーブ・フィルムから『ドラマCDは?』と提案して頂いたので「ぜひ」と。

――時期的には『メガネブ!』の制作と同時期?

山本:そうですね。ほぼ同時進行だったので両立させるためという物理的な事情もありました(笑)。また、一人で作ってきた今までのアニメとは違ったことをやるのも目標でした。

――アニメと違って、当然ながら映像はないということで、表現が難しい部分もあったのかと思うのですが。

山本:場面変わりとか、絵でぱっと見て分かることでも音だけだと難しいですね。昼も夜も環境音だけで表現しないといけないですし。ほかにも、例えば水道をひねって水を出しているシーンだと、流しっぱなしじゃないとおかしいんだけど、耳には邪魔。でも音をなくしちゃうと「いつ締めたの?」ということになったりもします。そういう矛盾をどうするのかといったことが難しかったです。

――今回は『宇宙人』『人魚』とは趣が変わり、H&H社に茜という女子が入るという群像劇になりました。

山本:これまでのOVA作品1話分の28分と比べてドラマCDは尺が倍くらいのボリュームで描けるということで、人数多いことができるな、と。個人でアニメを作っていると、どうしても物量の問題で主要キャラが5人以上出るのは難しい(笑)。中学の頃、イケメンがいっぱい出てくる『鋼の錬金術師』や『コミックZERO-SUM』(一迅社)、『Gファンタジー』(スクゥエア・エニックス)の作品が好きだったので、そこに戻ってみたというところもあります。

――茜は、ストーリーを進める上でも重要な存在だったのではと思います。声には伊藤美来さんをキャスティングしています。

山本:伊藤さんは音響監督さんの紹介で、「現役女子高生だよ!」というのにときめいて(笑)。新人でも演技はしっかりしていて、その上その歳だからこそ出せる声なんですよね。アフレコ時の指示には無茶ぶりが多くて大変だったと思います。でも実は私自身、茜にあんまり感情移入できなくて、シナリオの際に迷うこともありました。自分自身は茜のように「いい人」って、言われたことがないんですよ(笑)。どちらかというと、私はH&H社側の性格ですね。

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: http://yaplog.jp/parsleymood/

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