ゴジラが元ネタ!? 東大名誉教授が作った緊急地震速報のイヤーなアラーム音の秘密
3.11以降、耳にすることが増えた”緊急地震速報”。あの不安と不快を湧き立たせるイヤーなアラーム音が、実はゴジラ音楽と関係しているのはご存じだろうか。
緊急地震速報を作ったのは東京大学の伊福部達(いふくべ とおる)名誉教授。伊福部教授は福祉工学の専門家で、聴覚や発声など音にまつわる支援をおこなってきた。
そんな教授にNHKが依頼したのが、あの緊急地震速報のアラーム。たかだか数秒の音ながら、「危険を知らせる」「すぐに行動したくなる」「難聴者にも聞こえる」など様々な条件が想定される難しい依頼だ。
作曲のヒントになったのが、あのゴジラの音楽だ。実は伊福部教授の叔父は、ゴジラ音楽の作曲家である伊福部昭氏。映画音楽を聞き込んできた教授は、映画のようなストーリー性を持たせることにより効果的なアラーム音を作り上げたのだという。
ゴジラ音楽を久しぶりに聞いてみると、確かに気持ちを掻き立てられ、逃げ出したくなってしまうもの。緊急地震速報のアラーム音と関係していると言われると納得してしまう。
ちなみに、そんな伊福部教授が12月21日(土)行われる知的科学イベント『第五回ニコニコ学会βシンポジウム』に登壇する。錯視や錯覚の研究者が自身の研究を100連発で発表する『研究100連発』セッションで音の世界の最前線を発表するとのこと。ニコニコ生放送での中継もあるそうなので、気になる人はチェックしよう。
第五回ニコニコ学会βシンポジウム
http://niconicogakkai.jp/nng5/
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