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Ustream、ニコニコ生放送、どっち?

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インターネット・ストリーミング放送というと、『Ustream』と『ニコニコ生放送』がすぐ頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。今回はこれらのサービスについて、MIROさんのブログ『MobileHackerz再起動日記』からご寄稿いただきました。

Ustream、ニコニコ生放送、どっち?
世間ではソフトバンクが『Ustream』に出資したのをきっかけに、にわかに注目を集めているインターネット・ストリーミング放送サービス。世の中には 『Ustream』のほかにも、『ニコニコ生放送』・『Stickam』・『Justin.tv』など同様のサービスがあるのですが、「Ustream とニコニコ生放送、使うならどっち?」*1…というアンケートが『CNET Japan』で開催されているのを見てうーんと考えてしまいました。
*1:『CNET Japan』 2010/02/09 「Ustreamとニコニコ生放送、使うならどっち?」
http://japan.cnet.com/docchi/story/0,3800091137,20407916-2,00.htm

回答は今のところ『Ustream』圧勝・『ニコニコ生放送』けちょんけちょんという感じ。まぁみなさんが言っていることもわかるっちゃわかるのですが……。いや、こういう結論に達するのはよくわかるのですが、それだけで止めてしまうのはもったいないなあ、と。

このアンケートを見て思うのは、なぜこういう風に「同じインターネット・ストリーミングサービス」なのに全く違う「視聴者層」となるのか。それは、『ニコニコ生放送』と『Ustream』、表面的には「インターネット放送を行うためのサービス」ということで全く同じものなのですが、実際にサービスを見るとこれがまた結構サービスの設計も思想も、そして実現していることも違うからではないかと思います

ustream

■Ustream
・放送も視聴も無料、放送時間に制限はない。1番組あたりの同時視聴数も基本的に制限がない。
・視聴者からのフィードバックは「Chat」と「Social Stream」で、放送動画の横で行われる。
・「Chat」はリアルタイム性の高い『IRC』チャット。ただしクライアントや使用できる環境に制限がある。
・「Social Stream」は『Twitter』のストリーム表示。たいていは表示までのタイムラグがある程度ある。
・「Chat」は匿名に近い (/nickをつけたりログインしていたりしたら別)が、「Social Stream」は『Twitter』のアカウントによって発言者が特定される。
・放送は放送主の指示で録画をアーカイブし残すことが可能。ただし残るのは動画のみ。

niconico

■ニコニコ生放送
・放送は有料会員であることが必要、視聴は無料会員登録が必要。放送時間は基本30分間。1番組あたりの同時視聴数は「アリーナ」500名「立ち見」500名。
・視聴者からのフィードバックは「コメント」で、「アリーナ」と「立ち見」それぞれ別のルームで分離されている。放送者からは「アリーナ」しか見えない。放送動画の横と放送画面に重ね合わせる。コメントの色や大きさ・位置などもコメント投稿者が制御可能。
・コメントは非常にリアルタイム性が高い。ほかに『ニコニコ動画』からの動画引用機能や、アンケート機能などがある。
・コメントは基本匿名。
・録画は放送後7日間に限り「タイムシフト」視聴が可能。コメントも再生される。

こう特徴を並べてみると、
・『Ustream』は動画を放送することが主軸
・『ニコニコ生放送』は放送者と視聴者の1対nコミュニケーションが主軸
であることが明確にわかります。

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