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中学英語を英語で教えるべきか?

中学英語を英語で教えるべきか?

今回は谷本真由美(May_Roma)さんのブログ『英語虎の穴』からご寄稿いただきました。

中学英語を英語で教えるべきか?

中学英語の授業は英語で 2020年度から*1というニュースが話題になっています。

*1:「中学英語の授業は英語で 2020年度から」 2013年12月14日 『JCASTニュース』
http://www.j-cast.com/2013/12/14191748.html

文科省のグローバル化に対応した英語教育改革実施計画*2にそった施策らしいんですが。

*2:「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(PDFデータ)」 『文部科学省』
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/12/__icsFiles/afieldfile/2013/12/13/1342458_01_1.pdf

いやあ、でましたね、グローバル!なんかかっこいいな、グローバル。グンゼのブリーフ着用したガイジンさんが「グローバル★」と叫んでる図が目に浮かびました。

はっきり言いましょう。失敗します。理由。

1.英語で英語を教えられる先生がいない

文科省、そもそも中学校の先生がの英語力を「英検準1級」に到達する様にするって言ってるんですよ。それって中学生でも突破可能なレベルなんですよ。先生を今からどうやってトレーニングするのか。そもそも、英語を英語で教えるって、ネイティブの人でもかなり訓練積んでないと無理なわけです。「へろーういーはわゆー」な人がどうやって文法やら色々教えるのか。謎です。

2.効率悪すぎ&生徒は意味不明で沈没

外国語学ぶ時、初心者は母国語か、流暢な外国語で習った方が絶対に効率がいいです。なぜか。最初にその言葉のルール(文法等々)を母国語で理解した方が早いんです。ルールわかんないと、読めないし、書けないし、しゃべれませんので。基礎の基礎がわかんないとコーディングできないのと同じですって。

これ実体験。

ワタクシはイタリアにいる時にイタリア語でイタリア語を学ぶ、スペイン語でスペイン語を学ぶというのをやりました。職場で受けなければならなかったトレーニングがそういうのしかなかったんです。で、初回から見事に落ちこぼれ状態でしたよ。そもそも先生が「このページを開け」と言っているのがわからない。宿題も「どれが宿題なのかわからない」。文法とか用法の説明もわかんないの。だって、「前置詞」とか「動詞」が聞き取れない、黒板に書かれても意味が分かんない(涙)

周囲のラテン語圏とか英語圏の人々はそれでも意味が分かるからドンドン進んじゃって、ワタクシみたいのと、イラク人とか中国人は取り残されてんの。全員国際機関職員で、英語ベラベラなんだから、英語で教えてくれと叫びたかったですよ。

というわけで、電子辞書を引きながらなんとかでてましたけど、いや~辛かった。しかも効率が異様に悪かった(涙)アメリカにいる時に英語で中国語を勉強したことがあったんですけど、全然効率が良かったです。

英語なら英語のみで教えるって、生徒の集団に共通言語がない場合は仕方がないんですけど、生徒がおんなじ言葉を喋る場合は本当に効率悪いです。

3.経費ばっかりかかって効果なし

多分役所はドンドン予算を請求するつもりなんでしょう。先生の研修とかガイジンの先生を招聘するとかで。今より経費がかかりますわな。沢山予算があるのはいいことだ!もっと人もいる。もっと天下り先も必要。やった、万歳!

4.結果、格差が広がる

恐らくですけど、親にお金があって、やる気もある生徒は学校の外の英会話なり塾なりに通って、マトモな先生から日本語で基礎をみっちり学んで、会話とか書きは、ちゃんと訓練受けたネイティブの先生から学ぶ様になるでしょう。

公立にいる生徒はグダグダの説明でよけいにわけがわからなくなり、英語悪化、海外から適当につれてきた学生に毛が生えた様なネイティブの先生(バイト感覚)と歌とか歌うだけで全然うまくならない、という状況になることが予想されます。そして余計に英語が嫌いになる。いいスパイラルだな。

5.多分病欠と早期退職が増える

「英語で英語教える何て無理だわ~!!!」という方々は、度重なる研修要求や、試験受けろのプレッシャーで、病気ということで長期間お休みされたり、早期退職するかもしれませんね。

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