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“潮騒のメモリー”を大合唱! 「あまちゃん」コンサート最終日レポート

 

 

〈じぇじぇじぇ〉が新語・流行語大賞のひとつに選ばれるなど、2013年を象徴する盛り上がりを見せたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。その音楽を手掛けた大友良英と、「あまちゃん」スペシャルビッグバンドが12月5日に東京・NHKホールで行ったコンサートのレポートをお届けします!

ドラマの放送が終了したあとも、ロケ地である岩手県久慈市など全国各地で演奏を繰り広げてきた大友さんご一行。この日のライヴはそのラストを飾る東名阪ツアーの最終公演として行われたもので、会場のロビーには劇中で使用されたセットの一部や衣装を展示。なかでも、〈北の海女〉の鉢巻と絣半纏をまとって記念撮影ができるコーナーは長蛇の列ができるほどの人気ぶり! お子さんからお年寄りまで幅広い年代の「あまちゃん」ファンが集い、NHKホールは開演前から熱気に溢れていました。

定刻を少し過ぎた頃、大きな拍手に包まれて総勢17名のメンバーがステージに登場。楽器のチューニングをして鳴らされた1曲目は、もちろん“あまちゃん オープニングテーマ”! 今年の春から夏、そして秋にかけて日本中のお茶の間に元気を届けてくれたあのメロディーが、ぴったり息の合った手拍子とともにホールいっぱいに響き渡ります。

バンドにとってこの日が最後の公演ということで、大友さんも「思いっきりやります」と気合い十分! アキが初めて北三陸に降り立った第1話から「あまちゃん」を彩り続けた“行動のマーチ”をはじめ、大友さんが言うところの〈おっかないおばちゃんたち〉こと海女クラブの面々がてんやわんやする様子を描いた“あまちゃんクレッツマー”や、勉さんに向けて書いたはずが〈スナック梨明日〉のテーマのようになっていった“琥珀色のブルース”など、楽曲にまつわるエピソードとともに1曲ずつ熱のこもった演奏が続いていきます。

鈴鹿さんにあてた“銀幕のスター”は〈華やかな芸能界〉を、太巻にあてた“芸能界”は〈黒い芸能界〉をイメージしたそうで、確かにこうして続けて聴くとその違いも瞭然! また、“ミズタク物語”には水口琢磨を演じた松田龍平の父・松田優作へのリスペクトを込めたのだとか。ドラマが人気を集めるにつれ、北三陸と同じように久慈にも大勢のファンが詰めかけたという話を添えての“アイドル狂想曲”、そして12月25日にオリジナル・サウンドトラックの第3弾がリリースされることもちゃっかり(!?)告知して、第1部は終了。

 

 

9月2日の放送で震災が起こり、その後アキが東京から北三陸に戻って復興に尽力する姿が綴られた「あまちゃん」。3月11日をどう描くべきか、「みんな悩んだ」と大友さんは明かします。そんななか、劇伴に電子音を加えることにした彼の助っ人となり、“潮騒のメモリー”や“暦の上ではディセンバー”の作曲にも携わったサインウェーヴ奏者・Sachiko Mをゲストに迎えて第2部がスタート。劇中で震災以降に多用された“トンネル”“大地”ですが、ドラマの終盤、海女カフェで鈴鹿さんのコンサートが始まる直前、マイクから飛び出した電池が太巻の額に命中するシーンでも使われたことで大友さんは「救われた気がした」のだとか。

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