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今月末で著作権保護期間が満了する先人たち‥その4【実業・学術編】

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これまで3回にわたって今月末で著作権保護期間を満了し、生前に残した作品が2014年1月1日からパブリックドメインとなる人物について文学、絵画・漫画・スポーツ、音楽の各分野別に紹介して来ましたが、完結編となる今回は実業・学術分野の人物を紹介します。

今月末で著作権保護期間が満了する先人たち‥その1【文学編】 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/467882 [リンク]

今月末で著作権保護期間が満了する先人たち‥その2【絵画・漫画・スポーツ編】 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/468594 [リンク]

今月末で著作権保護期間が満了する先人たち‥その3【音楽編】 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/469217 [リンク]

大倉喜七郎(1882-1963、実業家)

男爵、旧大倉財閥2代目総帥。1882年(明治15年)、東京生まれ。父の喜八郎(1837-1928)が興した大倉財閥を継ぎ、帝国ホテル会長として東京シンフォニー管弦楽団を設立する。1931年(昭和6年)には私費で札幌市に大倉山ジャンプ競技場を建設した他、日本棋院の設立を財政面で支えるなど多趣味で知られた。

戦後は公職追放により帝国ホテルを追われるも、虎ノ門にホテルオークラを開業した。現在もホテルオークラの向かいにある大倉集古館は喜八郎が収集した美術品のコレクションを収蔵・展示するために建てられたもので、長年にわたり理事長を務めた喜七郎の日本画を中心とするコレクションも展示品に加えられている。

著書に『伊太利と私の関係』(私家版)など。

渋沢敬三(1896-1963、実業家・民俗学者)

子爵、民俗学者。渋沢栄一(1840-1931)は祖父。1896年(明治29年)、東京に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、銀行員を経て戦時下の1944年(昭和19年)に第16代日本銀行総裁就任。終戦後、大蔵大臣就任を打診され幣原内閣に民間閣僚として入閣。公職追放解除後はKDD(現KDDI)や文化放送の社長を務めた。

財界活動の一方で柳田國夫との親交から民俗学に造詣を深め、自らの足で多数の標本や化石・民芸品を収集した。また、他の民俗学者の調査を財政面で積極的に援助した。生前に収集したコレクションは現在、国立民族学博物館(大阪府吹田市)に収蔵されている。

『祭魚洞雑録』『日本魚名の研究』など魚類や漁業に関する研究を多数残しており、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)にかけて平凡社より全5巻の著作集が刊行されている。

鈴木健郎(1907-1963、フランス文学者)

フランス文学者。1907年(明治40年)、東京生まれ。東京帝国大学文学部を卒業後、長年にわたり東京外国語大学教授を務める。翻訳作品にフローベール(1821-1880)の『感情教育』やモーパッサン(1850-1893)の『脂肪の塊』、ジッド(1869-1951、2012年5月に戦時加算満了)の『贋金作り』など。これらの翻訳は来年、つまり来月以降に『青空文庫』への収録が可能となる。

著書に遺稿を整理して1965年(昭和40年)に刊行された『現代フランス文学史』がある。

畑中武夫(1914-1963、天文学者)

天文学者。1914年(大正3年)、和歌山県生まれ。東京帝国大学理学部を卒業後、1949年(昭和24年)に太陽電波観測を成功させる。1953年(昭和28年)、東京大学教授となり1957年(昭和32年)に東京大学付属東京天文台天体電波部長に就任。本放送が始まって間もないテレビへ積極的に出演し、平易な語り口の解説に勤めて天文学の難解なイメージ払拭に貢献したが、1963年(昭和38年)11月10日に脳出血のため49歳の若さで急逝した。没後も“日本電波天文学の父”として尊敬を集めており、月面のクレーターや小惑星に「ハタナカ」の名前で登録されたものがある。

代表的な著書に『宇宙と星』(岩波新書)や『宇宙空間への道』(同)、『電波天文学・電波天文学の発達』(恒星社厚生閣)など。

画像:渋沢敬三(1942年撮影)‥渋沢敬三アーカイブの年譜より

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