日本上陸が楽しみずぎる! 『アベンジャーズ』以降を描くマーベルのドラマシリーズ『Agents of S.H.I.E.L.D.』の米国での評判は?

日本上陸が楽しみずぎる! 『アベンジャーズ』以降を描くマーベルのドラマシリーズ『Agents of S.H.I.E.L.D.』の米国での評判は?

※この記事は「海外在住のライターY・Y」さんの寄稿です。

海外ドラマ『Agents of S.H.I.E L.D.』は今秋、全米がその幕開けを待ち望んでいた大注目作品である。プレミア放映前、ロサンゼルスのダウンタウンには巨大なポスターや看板が街を占拠し、家庭のテレビでは同作品のCMが頻繁に流れた。全世界で興収15億2000万ドル以上、映画史上歴代3位のメガヒットとなった『アベンジャーズ』のスピンオフドラマである本作は、アメリカ全土が待ち望んでいた作品と言っても過言ではないだろう。『アベンジャーズ』を監督したジョス・ウェドン、彼の弟のジェッド・ウェドン、ジェッドの妻のモーリッサ・タンチャルーンが製作総指揮と脚本家を務め、パイロット版をジョス自身が監督しているのも見逃せない大きな理由だ。

そして、待望のシーズンスタートを切った9月末、『Agents of S.H.I.E.L.D』はまさに驚異的な数字を打ち立てたのである。パイロット版を1210万人の視聴者が視聴し、テレビ番組では4年ぶりに新ドラマの初回放送で最高視聴率を記録した。また、18歳から49歳までの視聴率が高かった点や、再放送(初放送から2日後)とオンラインの視聴者の人数を足すと合計2210万人が視聴しているという、最高のスタートを切ったのである。

主人公は、『アベンジャーズ』でロキに殺されたS.H.I.E.L.D.の捜査官フィル・コールソン。映画と同じく、テレビ番組でも、クラーク・グレッグが演じている。とはいえ、『アベンジャーズ』のプリクエル(前日譚)ではなく、シークエル(続編)という時系列になっており、“ニューヨークの戦い”など、『アベンジャーズ』に出てきたイベントのことが番組内で触れられたりする。なぜコールソンが生きているのか、と誰もが持つ大きな疑問は、シリーズの中で徐々に明らかにされるそうだ。

パイロット版では、コールソンが少数精鋭のチーム・メンバーを集めていく様子や、スーパーパワーを持つ人間の秘密を探るところが描かれる。

メンバーには、現場経験が豊富で、腕の立つ秘密工作員グラント・ワード(ブレット・ダルトン)、武術に優れ、パイロットも務めるベテラン捜査官メリンダ・メイ(ミン=ナ・ウェン)、エイリアンを含む生命科学専門家ジェマ・シモンズ(エリザベス・ヘンストリッジ)、ジェマのパートナーで兵器技術の専門家、レオ・フィッツ(イアン・デ・キャステッカー)がいる。シモンズとフィッツは、2人合わせて「フィッツ/シモンズ」として知られているほど、切り離せないコンビだ。また、謎の天才ハッカーで活動家のスカイ(クロエ・ベネット)も、大きな関わりを持つことになる。第2話では、チームメンバーが初めて力を合わせて闘うところが描かれ、最後には、マーベル作品ならではのお楽しみも用意されている。

まず、なぜコールソンを主人公にしたテレビ番組を製作しようと思ったのか、その理由をジョスに尋ねてみた。

「コールソンは、ごく普通の人間で、観客の代理人なんだ。彼はスーパーヒーローの世界に住む普通の人々の日常生活を代表している。それこそがこの番組が描いているもので、僕はそこに惹(ひ)かれたんだよ。彼らはハンマーも持ってないし、スーパーソルジャーになる血清も使わない。

また、テレビ番組では、毎週、キャラクターのことをもっとよく知ることができ、予想もしていなかった彼らの側面を学ぶことができる。うまくいけば何年にもわたって、役者たちと話し合いながら、新鮮でエキサイティングな番組を作れるんだよ」と、キャラクターを描くことをもっとも大事にしているとコメント。

コールソンは、『アイアンマン』、『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』と、マーベル映画に立て続けに登場してきたキャラクターで、ファンの間の人気がとても高い。

今番組には、『アベンジャーズ』のように、ドキドキさせられるスリラーや、アクション、SF的要素もたくさん出てくるが、コールソンをはじめとし、キャラクター同士のやりとりで笑わせるところも多い。シリアスな中にユーモアを絶妙に混ぜるのは、『アベンジャーズ』を成功に導いたジョス得意のやり方だ。

大きなマーベルの世界の一角をなすこの番組。映画『マイティー・ソー/ダーク・ワールド』や『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』がこれから公開されることもあり、シナジー効果を狙って、それらの映画につながるプロットも登場する可能性は十分あるようだ。

「世界中の人々が、スーパーヒーローのチームがあって、ニューヨークを侵略したエイリアンがいるということを知ってしまったんだ。だから、いろんなことが起こりうる。スパイもの、ヒーローもの、心に訴えるもの、そしてもちろんユーモアと、毎週、少しずつ変えていきたいんだ。いつも同じというのではなくね」とジョス。

マーベルの大ファンはもちろんだが、これまでマーベル映画を観たことがなくても、何の問題もなく楽しめるように設計されているという今番組。全米一の超話題作はいよいよ日本上陸を予定しているそうなので、是非楽しんでもらいたい。

海外批評家のコメント:

・BOSTON HERALDのマーク・A・ペリガード
「この秋もっともウワサになった番組は、その熱狂的な期待を超えた!」

・NEWSDAYのヴェルヌ・ゲイ
「ファンにとって最高の経験!」
「『アベンジャーズ』と同様、ジョス・ウィドンの耳と感性は、題材に完全にマッチしている」

・LOS ANGELES TIMESのメアリー・マクナマラ
「グレッグは、愛されるキャラクターを演じている愛される役者であるだけではなく、コールソンはウィドンのビジョンの完璧な案内役だ」

視聴者のコメント:

「パーフェクト! 最初のエピソードから素晴らしい。マーベル映画を観ていない人々もとても楽しめる。演技が素晴らしいし、ミステリーに満ちており、見続けずにはいられない!

「最高に素晴らしい! すごくいいペースで、驚くべきビジュアル。オタク文化やマーベルの世界についてたくさんリファレンスが出てくる。コールソンは本当にすごいキャラクターだ!」

「この番組は最高だ。ユーモアとアクションのバランスが完璧!」

「『アベンジャーズ』と同様、非常に楽しい。まったく違うユニークなキャラクターたちが集まり、なんとか団結して物事を達成する、という典型的なジョス・ウィドンの作品だ」

『Agents of S.H.I.E.L.D』

『Agents of S.H.I.E.L.D』
http://www.agentsofshield.com/

Marvel’s Agents of S.H.I.E.L.D. – Trailer 1 (Official)(YouTube)
http://youtu.be/T3T-evQZiQo

※この記事は「海外在住のライターY・Y」さんの寄稿です。

Title: Marvel’s Agents of S.H.I.E.L.D.
Season: 1
Copyright: (C)2013 ABC Studios & Marvel

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