子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

access_time create folderデジタル・IT
子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

今回は井上大紀さんのブログ『Gloomy blog』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、https://getnews.jp/archives/444381をごらんください。

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

1年以上前からこのGloomy blogを読んで頂いている方はご存知かと思いますが、僕は過去にスマホアプリの申請をめぐって世界的な大企業であるアップルと2度戦っています。

1戦目
「おっぱいのアプリ作ってアップルと闘った話」 2012年08月02日 『Gloomy blog』
http://gloomy.sakura.ne.jp/gloomyblog/2012/08/post-13.html

2戦目
「熟女のアプリ作ってアップルと闘った話」 2013年03月29日 『Gloomy blog』
http://gloomy.sakura.ne.jp/gloomyblog/2013/03/post-18.html

1つ目のおっぱいのアプリは最終的にリリースすることが出来ず、2つ目の熟女のアプリもタイトルの大幅な変更を余儀無くされ、結果的に意味不明なアプリに仕上がるという散々な結果となりました。

というわけでアップルへの不信感を強く持ったまま今の会社へ転職した僕ですが、入社してからすぐさま子供向けの知育アプリを企画して2ヶ月間シコシコ作っていました。もうおっぱいとか熟女とかそういうの一切ない、純粋で真面目なアプリです。仮にこれまで作ってきたアプリを杉本彩、檀蜜と例えるなら、今回作ったアプリはさしずめ能年玲奈あたりといえるでしょう。

アプリのコンセプト自体は問題ないはずだし、何度もデバックをやってバグも潰しました。アップルが付け入る隙を一切与えない状態にして先日申請をしたのです。

が、リジェクト。またしてもリジェクト。

怒りのあまり一瞬買ったばかりのiPhone5Sを破壊してみまもりケータイに機種変してやろうかとも思いましたが、よく見るとリジェクトの理由はアプリそのものではく、アプリの紹介文章がNGとのこと。アプリ業界の人には伝わると思いますが、ASOを意識して少し狙い過ぎた部分を指摘されていたわけです。なるほど、これは僕の方に非がありました。

すぐさま指摘された部分を修正し再度申請したところ、なんとあっさり審査通過。アプリは無事Apple Storeに並びました!おっぱいのアプリを作ってアップルと闘った日々からおよそ1年半。あの日からアップルに対して高く上げ続けていた拳を、僕は下ろす事にしました。

アップルとの和解を決意したのです。

ということでこの場を借りて、今回リリースした子供向け知育アプリ「おしゃべりずかん」の紹介をさせて頂きたいと思います。「このステマ野郎!」「色白変態クチャラー!」と思う方もいるかもしれませんが、一人でも多くの方に使って欲しいアプリなので、もう少しだけお付き合い頂ければ幸いです。

アプリの概要

「おしゃべりずかん」はスマートフォンで撮影した写真にママやパパが自由に音声を録音することで、世界で一つだけのオリジナルな「しゃべる図鑑」が作れる知育アプリです。

アプリトップ画面

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/214.jpg

子供はスマホで写真を撮ったり見たりするのが大好きですが、そこに「学習」の要素を加えてみました。例えば動物園に行って色んな動物の写真を撮影した後に、大好きなママの声で「らいおん」「しまうま」などの音声を入れるだけで、子供にとってとても楽しく、且つ言葉を学習できるオリジナルの図鑑が完成します。

ボタンを押すと録音した音声が出ます

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/310.jpg

「どうぶつ」「やさい」「こんちゅう」など様々な種類ごとに写真を登録することが出来ます。テスト機能もあるので実際に子供がこのアプリを使ってどれだけの言葉を学習出来たのか、確認することも出来ます。

種類は全16パターン

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/44.jpg

言葉を覚えるとバッジが貰えます

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/52.jpg

こんな使い方もできるよ

登録した図鑑の内容は何度でも編集可能なので、例えば子供が「いぬ」という日本語を覚えたら、同じ写真に「Dog」という文字と音声を上書きすれば、そのまま英語の学習にも利用できます。このアプリの対象年齢は言葉を覚え始めた1歳くらいの幼児から、ひらがな、英語の基礎を学び始める小学校低学年くらいまで、幅広い年齢の子供に楽しんでもらえます。

英単語の勉強もできます

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/62.jpg

また、図鑑の登録カテゴリの中に「ともだち」というカテゴリを用意しました。これは幼稚園に入学した時など一気にたくさんの友達と出会いますが、その時に顔写真をお互いに撮影して名前やあだ名の音声を録音しておくことで、すぐにみんなの名前を覚えることが出来るようにするためです。子供にとっての「名刺交換」になるわけですね。

同時に親が他の子供の名前を間違えないようにするための、カンニングペーパー代わりにもなります。おしゃべりずかんは基本的には動物や野菜、道具の名前などを学習するためのアプリですが、友達や親戚など、人の名前を覚えさせたい時にも活用できます。

このアプリの裏のディレクター

今回このアプリの開発を進めるにあたり、たくさんのアドバイスを貰ったのが嫁と2歳の娘です。28歳クチャラー男の僕がいくら頭を働かせたところで幼児や主婦に愛されるアプリを作ることは不可能です。デザイン、UI、BGMなど様々な工程で何度も家族にヒアリングをして微調整を行いました。その結果スマホ慣れしてない「主婦でも簡単に図鑑が作成できるUI」と、「子供が楽しんで学習できるUI」に仕上げる事ができたと思います。

写真撮影画面

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/72.jpg

録音は何度でも録り直し可能です

子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/10/81.jpg

実際、うちの娘はデバック段階から何度もこのアプリを触ってるのでかなりの数の言葉をこのアプリで覚えています。マジで。このアプリの裏のディレクターは間違いなくうちの家族です。

最後に

今までの「図鑑」は出版社が決めた動物、昆虫だけしか学習出来ないというのが当たり前でした。しかし「おしゃべりずかん」は親が子供に覚えて欲しいモノやコト、ヒトの名前など何でも写真を撮るだけで図鑑のページにすることができる、全く新しい知育ツールとなっています。ホントに楽しみながら言葉を覚えてくれるので、多くの子供に使ってほしいです。

お子さんがいる方はもちろんですが、子供がいない人も試しに一度おしゃべりずかんで図鑑を作ってみて、友達や親戚の子供に見せてあげてみて下さい。きっと食い付いてくれるはずです。皆さん是非是非、宜しくお願いします!!

「しゃべる図鑑!? 絵本より楽しい教育・知育アプリ「おしゃべりずかん」-泣き止み、夜泣き防止。赤ちゃん、ベビーから子供(こども)までひらがなも学習。知育が無料のカメラ(写真)図鑑-」 『iTunes App Store』
https://itunes.apple.com/jp/app/shaberu-tu-jian!-hui-benyori/id704085884?mt=8

最後までお読み頂きありがとうございました。

執筆: この記事は井上大紀さんのブログ『Gloomy blog』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年10月28日時点のものです。

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. 子供向けの知育アプリ作ってアップルと和解した話
access_time create folderデジタル・IT

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。