韓国の新鋭監督が描いた、爆弾を抱えた青年たちの行く末『起爆』

アジア最大級の映画祭、第26回東京国際映画祭が開催されたということで、行ってきました。

アジアの未来部門『起爆』

理系の研究者ジョング(ピョン・ヨハン)は、研究室の教授に疎まれながらも、ひそかに爆弾を製造し憂さを晴らしていた。そんなジョングの前に現れたヒョミン(パク・ジョンミン)に爆弾を使用させようと近づくが、事態は予想を上回る騒動へと発展していく。

軸になっていくこの二人、ジョングとヒョミンは根底の考え方が一緒ながらも、置かれている立場が全く違うのです。ジョングは過去の過ちを背負いながらも、自分のキャリアを地道に積み重ね、やっとの思いで研究員に。一方ヒョミンは、自分の生きてきた跡を消したいと言いながら無鉄砲に毎日を過ごしています。この二人が協力していくのか、はたまた仲違いしてしまうのかをムダのないスピード感で描いていて、ボーッとしている余裕はありません。

そもそもこの“アジアの未来部門”というのは、アジアで作られた新鋭監督の1本目、または2本目の長編作品が対象にされた非常にフレッシュな部門。もちろん『起爆』のキム・ジョンフン監督もこれが初の長編作品なんです。すでに次回作が楽しみになること間違いありません。

まずは、映画『起爆』が今回の映画祭だけにとどまらず、多くの映画館で公開されることを祈りましょう!

※この記事はガジェ通ウェブライターの「あわちゃん」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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