「マスコミはほんとうにゴミなのか」 おすすめブロマガ「海燕の『ゆるオタひきこもり生活研究室』」

ゆるオタ残念教養講座

先日、ガジェット通信では有料ブロマガ13本期間限定無料! 気になるブロマガ・生放送・動画をご紹介という記事をお伝えしたが、現在ブロマガ編集部さんが13本の有料メルマガからピックアップした記事が10月17日まで無料公開されている。

今回紹介された13本の有料メルマガの中で、筆者が個人的に購読しているおすすめのブロマガは『海燕の“ゆるオタひきこもり生活研究室”』である。

著者の海燕(かいえん)さんは『ゆるオタ残念教養講座』というニコニコチャンネルを開設しているが、“オタの教養”というかその読書量には舌を巻く。ラノベやゲームの往年の名作から新しいアニメまで縦横無尽に批評を行っており読み応え充分である。

10月14日の
『マスコミはほんとうにゴミなのか。大震災被災地でのある風景。』
http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar366556[リンク]

という記事では、映画化もされた『遺体』という作品で知られるルポライター石井光太さんの『津波の墓標』を紹介している。

遺体を包んでいたブルーシートを剥ぎ取り、黒くなった死に顔の写真を撮りだすふたりのマスコミ男性と著者とのやりとりで、

「しかし、さすがにやりすぎではないか、と感じた著者がかれらにカメラを向けると、ふたりのうちひとりが近寄ってきて云うのです。その写真を公開しないでほしい、自分にも家族があるのだ、と。
著者は思います。かれに家族がいるのと同様、写真を撮られた故人にだって家族がいるのだ。そのことをわかってほしい、と。」

というエピソードを挙げ、その後の

「あなだってマスコミの人間なんでしょうから、僕の立場はわかるでしょ。好きでやっているんじゃないんですよ。社に遺体の顔を撮ってこいと言われたからやっているんです。やるしかないんです」
 もう一人の男は遺体の前でうなだれるようにして立ちすくんでいる。
「本当に会社に頼まれて撮ったんですか」と私は尋ねた。
「当たり前ですよ。好きで遺体を捜し回るわけがないでしょ。僕だって本当は遺体の顔なんて見たくもないし、取材を開始した日から今まで悪い夢にうなされつづけて眠れないほどなんです。それでもやらなければならないんだ。気に入らないなら、会社に文句を言ってくださいよ」

というやりとりを本から引用し紹介。海燕さんは読者に「マスコミはほんとうにゴミなのか」 という問いかけを行っており、いろいろと考えさせられる記事内容である。
現在、一日に数本配信されている海燕さんのブロマガ。興味のある方は読んでみてはいかがだろうか。

※画像は『ニコニコチャンネル』のサイトより引用

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Taka

元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。

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