体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

俺の求人の応募者がこんなにスキルが低いわけがない(追記あり)

俺の求人の応募者がこんなにスキルが低いわけがない(追記あり)

今回はForkwellオフィシャルブログ『表参道フォークウヱル別館』からご寄稿いただきました。

俺の求人の応募者がこんなにスキルが低いわけがない(追記あり)

いつの間にか「エンジニア採用の落とし穴」というタイトルがついていたこのシリーズ。今回はその第2回です。

前回の記事「なぜ『応募資格:JAVA業務経験2年以上』のような求人がエンジニアに見向きもされないのか」*1では煽り気味のタイトルをつけてしまったせいか、技術用語の大文字小文字についてふれたとこだけがやたらと反応があって、本題だった「なぜそういう求人ができてしまうかの背景」について指摘したところはあまり伝わらなかったようで少し反省。
(反省した結果のタイトルがこれかよというツッコミの声は華麗にスルー)

「なぜ「応募資格:JAVA業務経験2年以上」のような求人がエンジニアに見向きもされないのか」 2013年07月04日 『表参道フォークウヱル別館』
http://annex-forkwell.heroku.com/2013/07/04/why_recruiter_makes_lame_job_titles

今回は、前回伝えきれなかったその本題についてもう少し立ち入って考えたいと思います。

まず結論から言ってしまうとエンジニア向け求人に大事なのは、ターゲットとしているエンジニアの目線に立って、彼らが欲している情報を的確に伝えること。
…なのですが、なぜか世の中にはそうでない求人のほうが多数派を占めてしまっています。

その手のエンジニア求人は、おおまかに言うと3つに分けられます。

1つめは「大学の入試要項系」。
これは前回でも指摘したような、「プログラミング経験3年以上、Java業務経験2年以上、××の実務経験、○○の運用経験、さらに△△の経験を優遇」と応募資格を延々と書き連ねてあるタイプです。

さながら大学入試か公務員試験の試験要項のごとく。
法律で禁止されてなければ、まちがいなく「年齢:22歳から34歳まで」とか書いてあるに違いありません。

日本人には学生時代からのなじみのある方式で、採用する側も何も考えなくていいので、無意識の内にやってしまいがち。
そのためエンジニア向けに限らず、世の中のほとんどの求人がこのタイプとなっています。

2つめは「俺たちが世界を変えるんだウェーイ系」。

最近増えているのがこのタイプ。
会社の理念と仕事のやりがいを前面に押し出し(というかそれ以外書いてない)、全員笑顔の集合写真が存在感を主張している、リア充感満載の求人。

完全にターゲット戦略をまちがえています。
そのキラキラ感がまぶしすぎて、コミュ障気味(でも仕事能力は高い)のエンジニアは引いてしまいがち。

これの原型は「若くて活気があってアットホームな職場です系」だと思うのですが、一歩まちがうと「やりがい搾取」のブラック臭が漂うのが難点と言えるでしょう。

3つめは「キミでもなれる!SE系」。
とあるブラック企業のシステム開発会社に就職してしまった青年を描いた異色のライトノベル『なれる!SE』の主人公、桜坂工兵くんが引っかかった手口。

入社2年目くらいの社員にスポットライトを当て、業務経験がなかった/少なかった自分が会社の優秀な先輩たちに導かれて、今は一人前に立派に仕事をこなしてやりがいのある日々を送ってます、という筋書きのやらせインタビューが掲載されている求人です。

最近は媒体にそれなりのお金を払うと、プロのカメラマンと編集者が派遣されてきて、まるで雑誌のインタビュー記事のような見栄えのいい求人ページを作ってくれます。
『なれる!SE』のスルガシステムは、凄腕アシスタントのカモメさんが自前でページを作っていたようですが。

これもやはりターゲット戦略を誤っています。
工兵くんのようなウブな新卒には効果的なのかもしれませんが、曲がりなりにも即戦力を求める専門職の中途採用で使う求人手法ではないでしょう。

俺の求人の応募者がこんなにスキルが低いわけがない(追記あり)

「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫) [文庫]」 夏海 公司(著), Ixy(イラスト) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/dp/4048686054

1 2次のページ
寄稿の記事一覧をみる

記者:

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
GetNews girl / GetNews boy

オスカー2018年晴れ着撮影会