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製造年月日と賞味期限

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

製造年月日と賞味期限

むかしは食べ物に記されていたのは製造年月日だけだったのだよね。どれぐらいまで食べられるかは、自分で判断していた。それが普通だった。

賞味期限や消費期限表示に変わったのは、1995年頃らしい。当時はまだ日本経済が好調だった頃。日米貿易摩擦とか農作物輸入自由化などが話題になっていた。アメリカの圧力で関税が徐々に下げられていった。オレンジや牛肉の輸入自由化など。おかげで安くなったけれど。

製造年月日から賞味期限表示に変わったのもこの一環のようだ。船で運んでくるとどうしても店頭に並んだ時の製造年月日が、国内産のものよりも不利になってしまう。なので賞味期限を表示しましょうよ、ということらしい。

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ただ当時は誰も賞味期限などまじめに受け取らなかった。だってそれまで製造年月日から自分で判断してたのだから。メーカーが適当に定めた賞味期限など信頼出来ない!みたいな。わざわざ賞味期限から製造年月日を逆算して、判断してたような気もする。

だいたい保存状態や輸送方法で食べられるかどうかなんて変わるわけで、それを食品毎に一律に「○日」みたいに決めるほうがナンセンスというのが、メーカーと消費者の共通の認識だったと思う。政府がアメリカの圧力に負けたから、こんな変なことをしなきゃいけないのだ、ああ不便だ、と。

当時の人々にとっては実質的に重要なのは製造年月日であって、賞味期限を表示するのはあくまで形式的にそうしているだけという感覚だったのではなかろうか。たとえるなら消費税の税込で価格を表示するか否かという程度の違いでしかなかった。

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しかしそれも20年とか経つと人々の意識が変わるようだ。いつのまにか賞味期限の方を絶対視するようになった。だから賞味期限を1分でも過ぎると、ボンとカビが生えて腐るのだというようなジョークも生まれた。自分で判断してた頃は、そういうのはジョークとして成り立たないよね。

いつぞやメーカー(和菓子だったか?)が売れ残った賞品を賞味期限を書きなおして再出荷していたことが発覚して、世間からものすごく叩かれた。でも俺の感覚からすると、それってそんなにトンデモないことなの?だった。たぶんメーカーの人たちも同じ感覚だったのだろう。賞味期限などしょせん形式的につけているに過ぎないのだ、と。

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法律ってのは一度制定されると、その意味とかが忘れられて、形式的に「とにかく守らなきゃ」と絶対視する人たちが出てくるから怖い。

なにかと「法律でそう決まってるから」と思考停止している人が多いよね。法律というのは柔軟に運用してこそ、社会にプラスになる。杓子定規に運用すればデメリットばかり。

たとえば商店街の店の真ん前で立ちションをしたら警察を呼ばれても仕方ないが、田んぼのあぜ道での立ちションを取り締まるのはナンセンスだろう。でもなんか最近の風潮だと「法律は法律だ」とか言い出す人が多そう。

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余談だけど、マンガ「喰いタン」で、缶詰の表記が製造年月日から賞味期限に切り替わったのをネタにしたトリックを使っていた。切替が行われた関係で、缶詰の表記として存在しない日付があるのに、その日付の缶詰があったとかなかったとかいう話だった。詳しくは忘れた。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年06月13日時点のものです。

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