恥を知らないと、、、

access_time create folder生活・趣味
恥を知らないと、、、

今回はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。

恥を知らないと、、、

私が考えるニュースの品質というのは上から順に次のような感じになると考えます。

最高級= 起きた事実を包み隠さずありのままに伝えることに成功したもの。(余計な解説は一切無し!)そういう意味では株価一覧なんてベストかも等と皮肉半分考えたりします。
高級= 事実を伝えると共に解説が加えられている。解説は関連用語の解説のみ。
中級= 事実は伝えているがライターの個人的な意見の入った解説が付加されているもの。(しかも、間違ってたりする。w)
低級= そもそも事実を伝えていない。事実を伝えるふりをして入るが最初から記者の主観が入った記事が配られたもの。(これが新聞記事の殆どでしょうか。)
最低級= まずは自分の意見・妄想ありき。w 基本的には会社の主義主張に「報道」というラベルを付けてニュースの体裁をとったもの。(某A新聞系列はこれが多すぎw)

残念ながら、日本の「報道」といわれるものの殆んどは上記のカテゴリーの中の低級、もしくは最低級のランクのもの。自分が頭のなかで作り上げた筋書きに沿う形で「起きたイベント」を脚色した後、それをメディアに垂れ流す。言ってみれば記者という名のついた売文屋、羽織ゴロの作文を金を払って毎朝読んでいるのが日本の新聞といわれるメディアから排出されるニュースといわれるものの殆んどの正体でしょう。

このランキングの中で、自分が最高級だと思うのは事実のみを伝えることに成功したニュースですが、これを最高級として成立させるためには受け手側の素養も必要なわけですから、受けての側も常に勉強と思考が必要になります。結局は学習や思考無しでニュースを正しく解析することは出来ないということでしょう。下衆な言い方をすれば最低級のニュースに感化・扇動される連中というのは結局、深く考えず、疑わず事もなく記事に書かれている事が自分の考えている事となってしまう人間なんでしょうね。こう考えると、良く知らない事に関して書かれたニュースを読む時は正しく判断できない可能性が高まるということになりますか・・・。(こうやって改めて書いてみると、研究論文を読んだ時の判断の正当性も自らの経験や知識、思考のレベルに比例するという当たり前の事実が残るだけですね・・・。)

5W1H *1という物事を記述して伝達するときの基本中の基本さえ報せない。誰が何を何時何処で何故そうしたのか、そしてその原因・理由は?と尋ねた時に誰が発言したかさえ報せずそれ以降の記述をダラダラ続け、挙げ句の果てにはそれに手前味噌の解説を付け加えるとか「お前の職業は何ですか?」みたいな記事が大量に毎日毎日溢れかえってますが、いかなる場合でも、事実の報道にはその裏付けとなる堅いソースが必要で、それ無しで責任のある記事などを報道に使えるわけがありません。しかし現実はみなさん御存知の通りの薄ら寒さ。

*1:「Five Ws」 『wikipedia』
http://en.wikipedia.org/wiki/Five_Ws

おまけに報道の碌でもないなと思うところは自分が記述した記事のフォローアップが無い事。殆どの記事はまずもって自分の記述した事件のフォローをしない上に、後日それが間違ったものであった場合にそれを訂正謝罪することもほぼ絶無。人の人生を破壊するような誤報が為された場合にでさえ、何処か訳の分からないページに小さく小さく「A月B日に書かれたXXに関する記事は誤りでした」と書いて終わり。サイエンスの世界だと、まあ研究者としてはその時点で終了フラグが立って二度と戻ってこれませんが、記者といわれる連中はいけシャーシャーと同じ日付の新聞に記事を載せたりしてるんですから厚顔無恥なんて言うレベルではありません。(笑)

同じ事は科学の実験と論文にも言えるのですが、裏付けなきソースを使った話など良心が残っていれば到底できない話で、サイエンスの論文などはストーリーの9割までが出来ているんだけど、残りがどうしても整合性が取れない、、、。だから論文として完全調和的な物ができないなんて言うのがごく普通であって、実はその整合性が取れないところに重大な真実が隠されているなんて言うのはこれまた掃いて捨てるほどあるサイエンスにおける日常の風景。単に人類側の知識が足りずに真実を見極め切れていないだけのことだったりします。
ここで節を曲げてなにか都合のいい話を作った挙句にパブリッシュされる論文の何と多いことか、、、。今ホットなのデータ捏造論文の話は報道の世界を嗤うどころではなく、全く人事ではありません。

執筆:この記事はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年6月12日時点のものです。

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 恥を知らないと、、、
access_time create folder生活・趣味

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。