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大企業だけ儲けることは不可能

大企業だけ儲けることは不可能


今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

大企業だけ儲けることは不可能

アベノミクス批判をしている人たちが、どうにも目の前の現実と自分の主張がマッチしないのに苛立ち、おそらく最後に持ちだした論法。「アベノミクスで儲けているのは大企業だけだ」。

アベノミクスでとりあえず景気がいいのは輸出産業だろう。つまり製造業。製造業の場合、物を作らなければ話が始まらない。大企業の業績が伸びるということは、子会社や下請会社の仕事も増えるということ。仕事が増えれば人手不足になり、雇用が増えるか、より優秀な人材を確保するために給料を上げる。

大企業の社員の給料が上がれば、多くはそれを国内で使うだろうから、他の産業も活発になっていくわけだ。というか大企業「だけ」儲けるというのは、不可能じゃなかろうか。大企業の活動が活発になれば輸送やその他すべての国内の活動が活発になってくるはず。

まあ社員はすべて国外において、儲けた金も国外に投資するなら不可能じゃないけど、それってもはや日本企業じゃないよね。というかそれだとアベノミクスの恩恵を受けられないような。

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金融の投資家とかはわからない。アベノミクスで変動した為替に上手に便乗したり、株で儲けることは可能だろうし、儲けた金を国外に投資すれば、彼ら「だけ」が儲けることはできる。

でも投資家ってそもそも日本企業なんでしょうかねぇ。だって上記のことはどの国でも同じ事ができるよね。国外の投資家がアベノミクスで儲けるのと変わらない。

投資が海外に行っちゃうんじゃないかと心配する人もいるけれど、それはどうかね。株は安い時に買って高い時に売る。日本はこれまで景気低迷で株も安かったのだから、むしろ上がる余地が大きいかもしれない。アメリカの企業とかの最初から高い株を今から買っても、そんなに儲けられないんじゃなかろうか。

まあどの株を買えばいいかは神のみぞ知ることだけど、日本が特別不利だとは思えない。ここはひとつ日本に投資して大儲けしようという人間だっているだろう。それで十分だと思うけどね。

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あと実態が伴ってないのに株だけ上がっているのは、虚飾だバブルだという人がいるけど、株というのはそういうものだろう。「これから業績が上がる」と予想する企業の株をみんなが買うわけで、いくら現状の業績が良くても、これからは斜陽だと思う企業の株はみんな売るから安くなる。

それをバブルだというなら、そもそも株というものが本質的にバブル。予想が当たるかを賭けてるのだから。実績が出た後なら誰でもわかるわけで、もう誰も買わない。もちろん実績を出せば、今後も引き続き良い実績を出すだろうと「予測」して、株が値上がりすることはあるだろうけど。

庶民の隅々にまでアベノミクスの効果が波及するには時間がかかる。これは事実。そして円安による輸入製品の値上がりの影響は残念ながらおそらくそれより早い。つまり庶民の生活は一時的には辛くなる。これはどうにもならない。日本経済再生のために踏まなければならないステップ。

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ただ儲けが大企業だけで止まるとういうのは、ありえないと思うね。大企業の業績が上がれば、遅延はあっても最終的にはすべての庶民にまでその恩恵は回ってくるはず。

一時的に耐え忍ぶ覚悟は必要。今回の春闘ではボーナスの増額だけでベースアップはほとんどなかった。物価もまだ上がってないし業績回復も始まったばかりだから、今回の春闘でのベースアップがなかったのはしかたない。

庶民がアベノミクスの成果を得られるのは来年の春闘だろう。ただ輸入製品の値上がりは、それよりは早く来るだろうから、その間は耐えないとね…。

小泉総理が「痛みを伴う改革」を国民に訴えたように、本当に正直になるなら安倍総理も「インフレの先にある景気回復」を国民に訴えて、国民の理解を得るべきなのだろうけど、これはどうするのが正解かはわからない。どんな方法をとっても裏目に出る可能性があるから。

たとえボーナスだけとはいえ、大企業が増額を表明したのは、よかった。普通に考えればあの段階ではボーナスすら増額は無理だったろう。それでも増額したのは、景気が良くなってほしい、これで失敗したらもう日本は後がないという危機感からだと思う。大企業も日本の景気がよくなることを望んでいるわけだ。なのに「儲けるのは大企業だけ」とか言う人は、よく言えたものだとあきれる。

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