もうガマンできねえ! カプコンついに怒る! R4業者に損害賠償を求める訴訟
ゲームメーカーのカプコンがついに、違法性の高いゲームコピー機器『R4』に対して法的処置をとることが判明した。カプコンは任天堂とその他53社のゲームメーカーとともに、『R4』の販売をしている業者に対して損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提訴したのだ。
『R4』とは何なのか? ニンテンドーDSのカートリッジ挿入部分にSDカードを装着した『R4』をセットすることで、インターネットや光ディスク等から違法にコピーしたゲームソフトで遊ぶことができるのだ。つまり、お金を出して購入することなく違法にゲームソフトを入手し、遊ぶことができるのである。
ゲームソフトは商品であり、お金を払わずして遊ぶ行為は万引きしているのと同じである。鉄道でいうところのキセル、食堂でいうところの食い逃げのようなものだ。今回の法的処置についてカプコンが発表している内容は以下の通り。
<ニンテンドーDS 用機器に対する法的措置について>
このたび、株式会社カプコンは、ニンテンドーDS(ニンテンドーDSLite、ニンテンドーDSi を含む)で起動するゲーム・プログラムを開発・販売している任天堂株式会社及びその他のソフトメーカー53 社と共に、「R4 Revolution for DS」に代表される機器(いわゆる、「マジコン」と呼ばれる機器)を販売する業者らに対し、不正競争防止法に基づいて、輸入・販売行為の差止及び損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提訴いたしましたのでお知らせします。
マジコンに関しましては、本年2 月に当社らの主張を全面的に認め、その輸入・販売行為を違法とする勝訴判決を得ておりますが、その後も市場ではマジコンの輸入・販売等が後を絶ちません。当社らは2 月判決後もマジコンの販売を継続している業者らに対して中止を求める警告書を発送し、或いは過去にマジコンを販売していた業者らに対して損害賠償の支払いを求める警告書を発送してきましたが、当社らの警告を無視する、或いは当社らの警告に対して真摯な対応が見られないケースが多く見られるため、この度、法的措置を取ることに致しました。
本訴訟を通じて、マジコン等の不正機器の蔓延により、当社及びソフトメーカー各社が極めて大きな被害を被っており、それによってコンピュータゲーム産業が深刻なダメージを受けていることをユーザーの皆様を始めとする社会全体の認識として共有して頂き、市場からこのような不正機器を排除するような潮流が生まれることを期待しています。
※カプコン発表プレスリリースはここまで
裁判所は『R4』の輸入や販売を違法とする判決を出したものの、いっこうに販売がとまらず、秋葉原や大阪・日本橋などでも普通に売られている。今回は損害賠償を求める訴訟をし、『R4』を販売する業者に対してより強い姿勢を見せるのが目的と思われる。
はたして『R4』を撲滅させることができるのか? 『R4』製造工場の場所が海外だけにいろいろと手間はかかりそうだが、今回の訴訟によって健全なゲーム業界を目指す第一歩となることを期待したい。
イラスト: ピョコタン
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