「石川議員辞職へ」 本人「続ける意思ある」

「石川議員辞職へ」 本人「続ける意思ある」


今回は日本報道検証機構『GoHoo』からご寄稿いただきました。

「石川議員辞職へ」 本人「続ける意思ある」

【北海道】 2013/3/31朝刊1面「陸山会事件 石川議員辞職へ 上告取り下げぬ方針」、2013/4/1朝刊2面「石川議員『上告取り下げぬ』後援会回り闘争継続訴え」

《注意報1》 2013/4/4 19:15

北海道新聞は、3月31日付朝刊1面で「石川議員辞職へ」の見出しをつけ、石川知裕衆院議員が議員辞職する意向を関係者に伝えたと報じました。しかし、石川議員は同日正午、取材陣に対し「議員を今後も続けていくという意思を持っております」と話し、報道を否定しています。

しかし、北海道新聞は4月1日付朝刊でも、石川議員が議員を続ける意思があると発言したことは報じず、「議員辞職は大変残念だ」と話す支持者の声を伝えるなど、議員辞職の意向が確定的であるかのように報じていました。

石川議員の秘書によると、辞職報道は本人への事前の取材がなかったとのことです。4月4日現在、辞職するかどうかはまだ検討している段階だが、報道機関に対して正式な抗議はしていないとのことです。

「石川議員辞職へ」 本人「続ける意思ある」


(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/ishikawa01.jpg

■ 「石川議員辞職へ 陸山会事件、上告取り下げぬ方針」 2013年03月31日朝刊 『北海道新聞』
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/453828.html

 小沢一郎・生活の党代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反の罪で二審で有罪判決を受け、上告した新党大地の石川知裕衆院議員(比例代表道ブロック)が、議員辞職する意向を関係者に伝えたことが30日分かった。裁判で最後まで潔白を訴えたいとして、上告は取り下げない方針。今週中にも同党の鈴木宗男代表と協議して最終判断する見通し。
 石川議員は30日、帯広市内で関係者に「議員の職にしがみつくつもりはない」と辞職する意向を伝えたという。31日以降、地元後援会の意見を聞いた上で、鈴木代表と会談するものとみられる。

■ 「石川議員「今後も議員を続ける」」 『ニコニコ動画』(2013/3/31 19:22投稿、HBSニュース映像)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20484619

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■ 「石川議員辞職の意向」 2013年03月31日 『十勝毎日新聞社ニュース』
http://www.tokachi.co.jp/news/201303/20130331-0015144.php

以下は、3月31日正午の報道陣との一問一答から抜粋したもの。

-裁判を続けるかどうか、また議員を続けるか。
石川議員 上告を取り下げるつもりはない。議員を継続していく。
-地元関係者に辞職の意向を伝えたという報道があったが。
石川議員 事実と異なる。裁判の上告は私自身が判断することだが、今の議席については新党大地の鈴木宗男代表も「石川さん本人だけで決められることはない」と言っており、新党大地と協議していかなければならない。今の状況を後援者に話している段階だ。ケースは3つほどあり、早まった捉え方をしてああいう報道になったのでは。強く抗議している。
-辞職する可能性は残っているのか。
石川議員 これから話し合う。最初から全ての可能性を排除して協議することにはならない。どういう行動を取るにしろ、一任をいただけるかどうか後援会と話している段階だ。
-いつまでに結論を出すのか。
石川議員 決めていない。
-新党大地を離党する可能性は。
石川議員 国会では無所属扱いなので、離党するも何もない。議席については比例の議席だから協議しないといけない。

『石川議員「上告取り下げぬ」後援会回り闘争継続訴え』

…(略)…
「辞職は残念」戸惑う支持者
【帯広】新党大地の石川知裕衆院議員(比例代表道ブロック)が議員辞職の意向を関係者に伝えたことが明らかになった31日、地元の支持者からは「議員の立場で最後まで闘ってほしかった」と決断を惜しむ声が上がった。ただ、最高裁で争う姿勢を崩していないことについては、支持と慎重論に分かれた。
「議員辞職というのは大変残念だ」。昨年12月の衆院選道11区で石川議員を支援した連合十勝幹部は驚きを隠せなかった。十勝管内音更町での後援会会合でも、出席者から「もう辞職を決めてしまったのか」と戸惑う声が聞かれた。(以下、略)
(北海道新聞2013年4月1日付朝刊より一部抜粋)

(*) 北海道新聞は4月9日付朝刊で、石川議員が来月にも記者会見で辞職を表明する見通しと続報しました。議員秘書は当機構の取材に対し、今回は事前の取材があったことを認め、先週の段階と状況が変わり「辞職の時期については検討中」であるものの、報道内容自体は否定しませんでした。なお、3月31日付の報道時点では、石川議員本人は進退を検討中としていたため、この注意報は正式な辞職表明まで維持する予定です。(2013/4/9 22:15)

執筆: この記事は日本報道検証機構『GoHoo』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年04月08日時点のものです。

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