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人気ドラマ『相棒11』最終回の悪者は“スマホ”?

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テレビ朝日系列で放送されているドラマ『相棒Eleven』最終回スペシャル『酒壺の蛇』の重要な小道具として“スマートフォン”が登場します。水谷豊が演じる杉下警部が所有する“ケータイ”と成宮寛貴が演じる甲斐享の所有する“スマホ”のコントラストがドラマのスパイスともなっています。

スマホが盗聴、盗撮装置?

ドラマでは、甲斐が所有するスマホのメールアドレスが犯人グループに知られてしまいます。そのあとで“ウイルス”がメール経由で送信され、色々な機能がスマホにインストールされます。

ある程度スマホに対する知識がある人であれば“フィクション”で済まされる内容です。しかし、何も知らない人にとってはこういう可能性があるかもしれないと不安になる内容。

ここで、今回のドラマで突っ込むべき部分を考えていきます。いろいろスマホはありますがiOS系とAndroid系の二種類で考えます。

メール経由でのアプリのインストールはできない

『iPhone』などのiOS系であれば安心です。iOSのアプリは『Appストア』経由でないと購入できません。ストアのURLをメールで送りつけることは可能ですが、そのあとは操作が必要です。「不正アプリが入っていた=確実に持ち主がインストールした」ということです。

Android系だとapkファイル使えば独自にインストール可能です。 しかし、メールアプリケーションからは添付されたapkファイルを実行できないため「普通に使っている」人のスマホに無意識にアプリをインストールすることは無理です。


apkファイルを直接実行するには『アストロファイルマネージャー』など“ファイルマネージャー”と呼ばれるファイル管理ソフトをあらかじめインストールしておく必要があります。普通にスマホを使っている人にはほぼ入っていないアプリです。

ウィルスファイルの容量が大きいからバッテリー消費が激しい

ドラマ中で、スマホのバッテリー消費が激しくなるという演出があります。盗撮アプリがカメラを使い続けているからという説明なら理解できます。しかし、ドラマでは「アプリのファイルサイズが大きかったため」と説明しています。これも間違った説明で、アプリの容量とバッテリー消費には関連はありません。バッテリー容量とは関連ないですが、普通スパイアプリを作るのであれば、発見を困難にするためにファイル容量も小さくするはずです。

アプリ経由の遠隔操作でスマホを起爆剤として使う

仮に、スマホ内にウィルスアプリを組み込ませたとしても、ハードウェアを破壊するほどの指示をOSに与えることはできません。CPUの稼働率を100%近くにしてスマホの温度を上げる『携帯カイロ』というアプリが以前ありましたが、アプリ側から行えることはこの程度です。

バッテリーをショートさせればいいのでは? これも、OSの機能としてそのような“機能”があらかじめ組み込まれている“必要”があります。(もちろん、そんな機能などは搭載されていない)

ドラマでのハイテクの扱い

ドラマもリアリティを上げるために詳細な設定を用意したり、スマホなどの旬なガジェットを登場させます。 しかし、アメリカのドラマ『CSI:』での「速すぎるDNA判定」など、見る人によっては本気になってしまうハイテク出演は問題あると考えます。

逆に設定に無理があるのなら、フィクションとして弾けまくるのがよいのではと思います。

・音声通話中に超音波でターゲットの携帯電話にアプリを送信する
・バッテリーの中に盗聴装置が
・スマホケースが盗聴装置
・着信音がスマホと共鳴して、バッテリーから電磁波が発生し爆発

など、ハイテクを知らない人でも明らかにフィクションと分かる演出も必要だと感じました。ストーリーや演技が最高でも、登場させたハイテクがドラマを白けさせる。 なんだか、スパイスを大量に入れすぎてて失敗した料理のような感じです。

相棒 season11 | テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

画像:テレビ朝日の番組紹介サイト、GooglePlayのアストロファイルマネージャーの配布ページから引用

※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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