素人が引っかかる、不動産ブローカーの巧妙な手口

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 今は賃貸に住んでいても、いつかは自分の家を持ちたいと考えている人は多いはず。賃貸と違い、ローンを払い終えれば資産として残るため、人生プランの一つとして不動産購入は魅力的です。
 しかし、購入者の多くは不動産について素人ですし、購入には大金が動きます。それだけに、素人からお金をだまし取ろうとする“悪い人”が寄ってくることも…。
 『満足する家を買いたいならこうしなさい!』(自由国民社/刊)の著者、不動産会社を経営する近藤利一さんも、この業界には詐欺まがいのやり方でお金をだまし取ろうとする不動産ブローカーがゴロゴロしているといいます。
 彼らが素人を騙すやり方はどのようなものなのでしょうか。

■「家を建てられない土地」を売ってドロン
 土地を買ったからといって必ずしもそこに家を建てられるとは限りません。諸条件によっては家を建てられないこともあるため、土地には「家を建てられる土地」と「家を建てられない土地」があります。
 「家を建てられない土地」を「家を建てられる土地」だと騙して買わせ、そのお金を持って行方をくらますというのは悪質なブローカーの手口の一つ。近藤さんによると「法的には家を建てられない土地だが、地方議員に頼めば建てられる」と騙ったブローカーもいたそうです。もちろん議員に頼んでも法的に家を建てられない土地に家を建てることはできません。
 近藤さんは、たとえブローカーから相場より安い値段での土地購入を勧められても乗らず、必ず正規の不動産業者と取引することを勧めています。

■信頼できる不動産業者を見極める方法
 ただし、不動産業者も全てが信頼できるわけではありません。
 正規の不動産業者(宅地建物取引業者)かどうかという問題もありますし、正規の不動産業者のなかでも、十分な知識を持った業者とそうでない業者がおり、不動産購入の際はこれらの雑多な業者を見極める必要があるのです。
 正規業者かどうかは、各都道府県庁の「宅地建物取引業担当課」に行き、その名簿に載っている業者かどうかで見分けることができます。しかし、彼らが十分な不動産知識を持っているかどうかは、実際に会ってみないとわかりません。
 近年の不動産取引に複雑化よって、知識が足りずに取引についていけない業者が増えているという近藤さんは、彼らを見極めるために

・「本年度の住宅にかかる税法と宅建業法の改正点を概略でいいので教えてください」
・「現在のフラット35と、それ以外に2つの金融機関の変動金利を教えてください」

という2つの質問をぶつけてみる方法を紹介しています。
 2つの質問に何も見ず即答できればかなり知識レベルの高い業者、書類やパソコンで確認しながら3分以内に答えられれば、知識に関しては合格レベルだそう。
 知識はあくまでも業者の一面に過ぎませんが、一定レベルの業者を見つけるために役立ちそうな方法ですね。

 本書は、不動産の素人である購入者が、後々後悔しない物件選びができるよう、プロの目からその方法を解説しています。
 一生に一度だからこそ絶対に失敗したくない物件購入。その計画がある人は本書のノウハウを参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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