緊張で実力が出せない人のための呼吸法

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 仕事中に、まだ起こっていないことに対して心配しすぎてしまったり、嫌なことがあるとつい感情的になってしまい、やらなければならないことがおろそかになってしまうことはありませんか。
 『ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」の鍛え方』(藤井英雄/著、同文館出版/刊)によると、人の心は2つのことにフォーカスすることはできないといいます。つまり、怒りや心配といった感情に捉われているうちは、仕事など“今やらないといけないこと”に集中することはできないのです。
 では、どんなことがあっても目の前のことに集中するためにはどうすればいいのでしょうか。
 本書ではその方法として“マインドフルネス”を強化することを勧めています。

■“マインドフルネス”とは何か?
 では、マインドフルネスとは一体何なのでしょうか。
 本書によると、マインドフルネスとは「今、ここ」の現実ときちんと向き合い、リアルタイムかつ客観的に、認識の対象(自分が何を認識しているか)に気づいていることを指します。
 たとえば、何かに怒りを感じたとして、その怒りによって我を忘れて人に当たり散らしてしまった、というようなことは、「怒っている自分」を客観的に把握できていなかったから起こることです。
 そうではなく、一歩引いた目線で「怒っている自分」を認識し、どんな理由で怒っているのかという状況をきちんと把握すること。それがマインドフルネスなのです。
 これを強化することで、感情的に行動して失敗することがなくなると藤井さんは言います。

■“マインドフルネス”を鍛える方法
 マインドフルネスは意識的に強化することができます。
 前述の通り、人の心は2つのことにフォーカスできないため、怒りや不安などに捉われないためには、意図的に“何か別のこと”に意識を集中させればいいのです。
 その一例として、本書では「腹式呼吸」を紹介しています。
 腹式呼吸では、息を吸う時にお腹が膨らみ、吐く時に凹みます。そのお腹の動きに意識を集中させて、その動きを心の中で唱えてみましょう。
 これを続けているうちに、「呼吸すること」以外の雑念が小さくなっていくはず。最終的に「呼吸をしている自分」を客観的に見ることができるようになったら、マインドフルネスの状態になったといえます。

 仕事に限らず、どんなことでも精神面の安定があってこそ実力が発揮できるというものです。
 本書には、日常生活のなかでマインドフルネスを強化する方法がまだまだ取り上げられているので、物事に集中できない人や、怒りっぽい人、緊張しすぎて力が出せない人は、ぜひ試してみてください。
(新刊JP編集部)



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