パリ症候群? 特定の場所で日本人だけが発病する病気がフランスのパリで
マンガ、アニメ、劇場版にもなった『ひぐらしのなく頃』にという作品をご存知でしょうか? 主人公がある特定の土地に行き、風土病にかかると言う話ですが、それと同じような風土病がフランスのパリにもあるんです。その名もパリ症候群。さらに厄介なのは日本人しか発病しないというところ。
主にパリ症候群(またはパリ病)になってしまうのは20~30代の日本人女性に多く、滞在する人、留学生や、観光客でも同様に発病したケースがあります。
適応障害の一つで、症状はうつ病に近く、被害妄想、幻覚や自殺に至るまで。原因としてあげられるのは次の通り。
言語の壁
きちんとしたフランス語がしゃべれず、相手にちゃんと伝わらずに微妙なニュアンスの違いが生じ、そのズレがストレスの原因とされてる。
文化の違い
フランスでは自分の意見を直接的に伝える話し方をするので、遠回しに物事をいう日本人は馴染みにくいでしょう。
カルチャーショック
メディアなどによって美化されすぎたイメージを持ったまま「花の都」におとずれたが、汚れた街並み、治安の悪さ、サービスの悪さや現地の人の不親切さに理想と現実のギャップにショックを受けたりします。
疲労
移動や時差ぼけによって積み重なる疲れや、一分一秒も観光を無駄にしないハードスケジュールが精神的にも疲れる要因の一つです。
このように精神のバランスを崩してしまい発病してしまうのです。2011年には把握してるだけでも20人の発病者が確認されていて、内6件は早急に帰国したとか。
パリに行く際に気をつけてほしい点は
小説や映画に出てくるようなところではない。メディアなどで紹介されてるパリはあくまでも「表」の顔なのでそっくりそのままの街ではありません。外国人が日本に来て侍と忍者がいなくてショックを受けるるようなものです。
基本自力で。パリの人たちは親切な人が少ないので、道に迷ったりして、地図を片手にウロウロしても相手から声をかけてもらうのは少ない。どうしてもわからないときは、臆せず自分から声をかけてみましょう。
スリに注意
特に地下鉄やバスには東ヨーロッパから来た不法滞在者が組織ぐるみで日本人観光客を狙っていたりしています。なぜなら現金を多く持ち歩いてる可能性が高いからです。
パリに観光する際には以上の点を踏まえた上でしていただきたいです。
日本はアニメやブランドで昔からフランスに対して憧れを抱いており美化している部分がある。例えば『ベルサイユのばら』『ラ・セーヌの星』『のだめカンタービレ』『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』など数々の漫画やアニメ、ゲームがフランスを舞台にしている。
赤塚不二夫の作品『おそ松くん』の人気キャラクター、イヤミはフランス帰りという設定で語尾に「ざんす」を付け、そのイヤミっぷりを全国区に定着させた(モデルはトニー谷)。
※この記事は、ゴールドラッシュの「千夜(.SeNYa)」が執筆しました。[リンク]
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