年収を3倍にするちょっとした習慣

 誰でも新卒で入社した会社では、仕事の“初心者”であり、その意味では同期はみんな横一線だといえますが、中には入社直後から飛びぬけた成果を残す“逸材”もいます。
 このように、入社してすぐに頭角を現し、そこから伸び続けていくためには、どうすればいいのでしょうか。
 『伝説の新人』(集英社/刊)の著者である小宮謙一さんと紫垣樹郎さんは、「読書習慣の有無が、10年後、埋められない差を生む」として、若くして頭角を現すビジネスパーソンになるための必須事項として、読書の重要性を強調しています。
 しかし、読書の習慣のない人にとって「何を、どのように読むか」ということは難しい問題です。どのように本を選び、読んでいけばいいのでしょうか。

■若いうちから読書が必要なワケ
 読書から得られるものは、単にその本に書かれている知識だけにとどまりません。
 読書とは、書いた人の価値観や考え方に触れること。それを続けていけば様々な価値観と接することになり、次第に自分の考え方の軸となるものができてきます。それは結果的に、仕事の生産性とクオリティの向上に結びつくはず。
 今、時間がなくて読書をできていないという人は、生活の中の優先順位を入れ替えてでも、読書の時間を取るべきなのかもしれません。

■読書量の目安は「最低週1冊」
 社会人の読書は、あくまで知恵や知識を身につけたり、思考力を磨くのが目的なので、手当たり次第にたくさん読めばいいというものではありません。しかし、仕事などの場面でアウトプットを増やすためには、インプットも大量に行う必要があります。本書では、読書量の目安を「最低週1冊」として、最低でも1年で約50冊、10年で500冊読むことを勧めています。

■まずは、生き方・働き方の土台となる本を
 読書の習慣がない人が読書を始める時に、まずつまずくのは「何を読めばいいのか?」という問題です。
 ビジネスパーソンとして伸びていくための読書という観点で言えば、新人・若手の時代は、生き方や働き方の土台を作り、自分の核を作ることができるような本、たとえば先人たちの教えや考え方を伝えるようなものがいいでしょう。また、自分の仕事の専門分野であったり、担当顧客に関する本を集中的に読み込むという方法もオススメ。一つの分野を徹底的に読めば、新人だとしてもその道の専門家と同程度の知識を備えることも可能なのです。

 本書にはこの他にも若手ビジネスパーソンに向けた読書術が数多く紹介されています。
 2009年、雑誌『プレジデント』が「年収1800万円の勉強法」という記事で、年収600万円の人と年収1800万円の人とで月間の平均読書時間を比較したところ、1800万円の人は600万円の人の約2倍以上本を読んでいたという結果を明らかにしたように、読書は仕事の能力、ひいては収入やキャリア全体にも大きな関わりを持つといえます。
 今からでも、遅くはありません。10年後、20年後の自分のために、習慣的・計画的に本を読む生活を始めてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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