歪みねぇ単独インタビュー!ビリー・へリントン兄貴を丸裸にしてきたゾ!
ただいま日本は夏真っ盛り! っていうか暑い暑い暑すぎる! そんな暑さを吹き飛ばす熱風がアメリカからやってきた!『ニコニコ動画』でお馴染みのビリー・ヘリントンの兄貴が奇跡の3度目の来日。そこで我々ガジェット通信が独占インタビューをしてみたぞ。いつものお気楽なガジェ通テンションで臨もうと目論む我々だったが、直接会う兄貴のオーラに圧倒され何だかインタビューは色々な話へとハッテンして行くのであった……。
・コンピュータを学んだ学生時代
ガジェット記者(以下、ガ):日曜日のニコニコ公式生放送(『男魂生注入!! ビリー・へリントン 歪みねぇプレミアムイベント』)、大変面白かったです! また現地の熱気が凄かったのですが、兄貴としてはどう感じましたか?
兄貴(以下、兄):まるで家に帰ったようで、家族に迎えられた気がしたよ。
ガ:兄貴自身にも楽しんでもらえて嬉しいです。格闘家の青木真也選手、長島☆自演乙☆雄一郎選手と会いましたが、こちらはいかがでしたか。
兄:打撃系、関節系と異なるファイターで、二人とも素晴らしい選手でした。逆に彼らがどういう風に感じたかが気になるね。
ガ:ファンのことを家族と呼んでいただけて嬉しいのですが家族について教えて下さい。
兄:家族や従兄とも一緒に住んでいて、凄い大家族での生活だったよ。サウジアラビアに住んでいる妹がいるんだけれど、彼女に『figma』(グッドスマイルカンパニーが販売する、兄貴がモデルとなったフィギュア。その出来は歪みねえ)をあげようと思っているんだ、でも厳格な地域だから問題があるかもね。
ガ:子供の頃はどんな子供だったのですか。
兄:近所に小さい子がいてね、いじめられていたんだ。そういう子を守ったりしていたよ。この前SNSの『Facebook』でコンタクトをしたら今は日本で、空軍に所属しているんだって。自分が子供の頃はガチムチではなく細身だったんだけれど、大学から始めたボディビルでビルドアップしたね。
ガ:大学時代と言うとコンピュータを専攻していましたよね?
兄:そうそう、大学ではコンピュータを専攻していたんだ。その他にも、インターナショナルビジネスも専攻してたし、興味のあった心理学も学んでいたよ。
ガ:そうなんですか! ただコンピュータも心理学も、どちらかと言うと体を鍛えていない人が多い場所だと思うのですが、ボディビルで鍛えていたガチムチな兄貴は、そういった場ではかなり目立つ存在であったり、下手をすると浮いてしまったりしたのではないですか?また兄貴と言えばモデルとして有名でしたが、それ以前にエンジニアとして働いたりしたのでしょうか。
兄:確かにビルドアップした外見は他の学生とは全く違っていたけれど、共通の話題(C++やCOBOL等のコンピュータ言語を学んでいた)があったから全く問題なかったよ。そして仕事に関してだけど、在学中からモデルとして働いていて、雑誌が書店にも並んでいたんだ。だからエンジニアで働くことは無かったよ。ただし、プログラミングはモデルとも共通する部分があって、それはモデル時代の役に立っているよ。働かなかった理由は他にもあって、指が太くなり過ぎてキーボードが打てなくなっちゃったんだ(笑)。
・彼女が送った写真からモデルデビュー
ガ:アメリカンジョークktkr! でも実際に兄貴のゴツい手を見るとあながちウソとも思えない……。それでは『ニコニコ動画』でもブレイクのきっかけを作ったモデル時代の話を教えて下さい。もともとモデルの世界には、どうやって入ったのですか?
兄:当時付き合っていた女の子と海に行った時に「素敵!」と誉められて写真を撮られたんだ。彼女はそれを内緒で雑誌『PlayGirl』に応募していて、俺がそれに気がついたのはコンテストに受かり送られてきた賞金の500ドルを見たときだったんだ。しかし、この結果は自分に自信を与えてくれたよ。
ガ:賞金はどんなことに使ったか覚えていますか?
兄:彼女は勝手に送ったことに怒られると思っていたみたいだけれど、俺は感謝していて、お礼に食事をごちそうしたんだ。それに賞金をつかったよ。
ガ:優しすなあ。そのお陰でジム・フレンチ氏に見出され雑誌『コルト』でデビューしたんですよね。そこで質問ですが、ジム・フレンチ氏、また影響を受けたと言われているディレクターのチ・チ・ラルー監督、この二人についてお教え下さい。
兄:ジム・フレンチは凄い人さ。50年に渡って活躍している芸術的で伝説的な存在だ。ポストカードやカレンダーの制作も行ったけれど、ミケランジャロのダビデ像のような芸術的で素晴らしい写真を撮る、世界でもトップレベルの人物さ。チ・チ・ラルーはアダルトの世界では有名な監督で、色んな影響を与えてくれたよ。彼女とは今でも仲良くしているよ。
ガ:ありがとうございます。続いて共演者についても聞かせて下さい。ニコニコ動画では「カズヤ」と呼ばれているダニー・リー氏、「ビオランテ」と呼ばれているマーク・ウォルフ氏についてはどうですか?
兄:マーク・ウォルフはビジネスマンとしても非常に優秀な男さ。本当にベリーナイスガイだ。ダニー・リーは……そうだな、クレイジーだね(笑)。
ガ:クレイジー(笑)。チ・チ・ラルー監督に関して少々お聞きしたいのですが、以前にチ・チ・ラルー監督と仕事をしたことで映像制作にも興味がわいたという話を聞いたことがあります。それに関しては今も変わっていませんか?
兄:カメラで撮られるだけであったのが、常にどのように撮るかというカメラを意識するようになった。彼女がいなければモデルの世界で活躍することもなかっただろうね。
・差別や偏見はなかった
ガ:ありがとうございます。更に込み入った話をしますが、同性愛への差別や偏見について聞かせて下さい。アメリカでは差別や偏見はありましたか?
兄:暮らしていたアメリカは、人種のメルティングポット(るつぼ)のようなもので、それらを受け入れる土地柄だから全然差別的なことはなかったよ。
ガ:作品に出演したことで、変な目で見られたことも無いんですか?
兄:他人がどういう風に見ているかなんて関係ない。「自分の人生をどう生きるか?」だよね。人が集まれば色んな考えがあるのは当たり前だし、仕方ないね。他人に指図をされて生きている訳じゃなく、自分が生きたいように生きるんだ。
ガ:そういう風に最初から思えたんですか? それとも何かきっかけがあっての結論なんですか?
兄:人を決めつけるのは良くない、寛容であることとか、そのまま受け入れることが重要さ。これは仮説だけれど、そういう風に考えられるようになったのは、世界を色々と旅し、様々な文化を知ったからかもしれない。中国の人がアフリカに行って、文明化されてないと言ったとしてもそれは間違いだし、ヨーロッパで正しいことがエジプトで正しいとは限らないだろ。
ガ:色んな価値観に触れることで、寛容な気持ちを持てたと?
兄:NYには土壌があるんだ。ゲイの大きなソサイエティもあったからね。女同士、男同士のカップルだっているし当たり前のことなんだよ。俺は逆に聞きたいんだけど、人をそうやって判断するなんて、そんな権利を誰が持っているんだい?
ガ:そう思います。ただ日本では、そこまでオープンに出せない環境があったり悩んだりする人も多いと思います。もしアドバイスをするとしたら、どんなことを言いますか?
兄:神じゃないのに、人を決めつけたり判断する。決めつけは恥ずべきこと。神がそういう風にしたんだよ、と思うことはあっても、人は神じゃないんだから。つまり自分は独りじゃないよ、人の判断なんか気にするな。そういう偏見を持つ人は、それこそ歪みある価値観だよ。
・スタイリッシュなものも観たい
ガ:かっこいい! 何だか重たい話になってすみませんでした。ちょっと話題を変えて、ニコニコ動画について、まず感想をお願いします。
兄:さっきも動画『東方餡掛炒飯(とうほうあんかけちゃーはん)』を楽しんで見ていたよ。50人もの人達が一つの作品を作っていくこと、内容も楽しかったけれど、その先にある“それだけの人が関わった”というムーブメント自体が素晴らしかった。例えばケーキを作ったとして、ポイントは味よりも何よりも、作ってくれたこと自体が、その行為こそが一番大事なんだ。
ガ:兄貴にそう言ってもらえるとモチベーションも上がりますね。作品の話になりましたが、兄貴はどんな作品が好きですか?作ってほしいですか?
兄:『ダークナイト』や『X-MEN』のようにスタイリッシュでクールでダークなものが良いね。能天気なものも好きだけど、そういう作品も作ってみて欲しいね。例えば陰と陽をモチーフにしてみたり。
ガ:好きつながりで、更にベタな質問を(笑)。好きな食べ物を聞いても良いですか?
兄:ピザだ!ピザが嫌いな奴がいるのかい?というくらい好きさ。今回のイベントの為に、今は制限をしていたんだ。ピザや、マヨネーズを使った料理を食べることができないから、ますます食べたいね。
ガ:食事も節制されているんですね。トレーニングについても聞かせて下さい。そういえば今日は、この前の『ニコニコ生放送』で兄貴が言っていたことを受けて朝6時に起きてストレッチをしてみたんですよ。できれば普段のトレーニングを聞いてみたいのですが。
兄:俺は今日は4時に起きたよ(笑)。トレーニングは、朝5時に起きてLAにあるラニヨン キャ二オンという丘までのジョギングを日課にしている。緑があって小鳥が鳴いて、凄く気持ち良いんだ。その後は仕事に出かけ、終わると筋肉トレーニングをするよ。筋トレは、休ませることも大事だから、日替わりで各部位を鍛えている。まぁ平均すると1週間で全ての部位を鍛えているかな。
(ここで、兄貴の癖を発見! 考える時は小指をかむ癖が!)
・“人生を型にはめないこと”と“冒険を恐れないこと”
ガ:(実は、既にかなり時間をオーバーしています。)質問が飛んでしまい申し訳ありません。それでは今はモデルを引退し建設業をされているとのことですが、毎日をどのように過ごされているんですか?
兄:朝はジョギングをしつつ犬と遊んだり、仕事(建設業)、例えばタイルを貼ったりとかそういう作業もあったり、早く終わることもあれば遅く終わる時もある。その後は職場の人と出かけたりもするし、もちろんボディービル仲間とトレーニングにも励む。毎日を同じようには過ごしていないけれど、言えることは、色んな場所で色んな人と関わっているってことだね。
ガ:ありがとうございました。時間を大幅にオーバーしてしまい本当にすみません。最後に日本の若者にメッセージを!
兄:ニコニコのファンに伝えたいのは、他人や自分を型にはめて決め付けないこと。そして冒険を恐れないこと。チャンスが訪れたら、信念を持って、そしてその信念に対して努力すること。ウジウジしてないで人生を謳歌(おうか)すること。ゲイだろうが、ストレートだろうが、男とか女とか関係ない。楽しもうぜ、それが人生ってもんだろう。歪みねぇ人生を生きようぜ!
ガ:“歪みねぇ人生”いただきました! 本日は本当にありがとうございました!
※追記
本インタビュー後、兄貴から動画メッセージおよびサイン入りTシャツをゲット! 兄貴超ありがとう!! 詳細を知りたい方は『【プレゼント】ビリー・ヘリントン兄貴から動画メッセージとサインをもらったゾ!』をご覧ください!
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あぁん? ガッチリムチムチの歪みねえ兄貴が来日で秋葉原にガチムチの嵐!
ところで『ガチムチパンツレスリング』って何?
インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。
ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201
TwitterID: higeoyaji
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