Sony MobileのデュアルSIM対応スマートフォン『Xperia tipo dual ST21i2』開封の儀

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Sony Mobileの低価格&デュアルSIM対応スマートフォン『Xperia tipo dual(ST21i2)』を入手したので早速開封の儀を執り行います。

『Xperia tipo dual』は今月上旬に発売されたコンパクトサイズのローエンド端末『Xperia tipo』のデュアルSIM対応モデルです。多くのスマートフォンにはSIMカードスロットが1つしか設けられていませんが、『Xperia tipo dual』では2つの設けられています。2回線分の通話やSMSが1台で利用できるというわけです。

では早速開封していきます。まずは箱。『Xpeira tipo dual』の箱は他の『Xperia』と比べてかなり小さく、また、付属品をそのまま詰めた簡素なパッケージングとなっています。低価格モデルでもありますし、特に問題ではありません。

付属品は、『Xperia tipo dual』本体、リチウムイオンバッテリー(BA700、Xperia SX、neo、neo V、proと同じ)、1500mAh)、USBケーブル、ステレオヘッドセット、取扱説明書などの書類です。箱にはこれらがそのまま詰め込まれていました。

カバーとバッテリーは簡単に取り外せます。カバーを外すと、SIMカードスロットが2つ。マイクロSDカードスロットが1つあります。挿せるSIMカードの規格は通常サイズのものだけです。microSIMカードの場合はアダプタに装着する必要があります。

SIMカードスロットはカメラレンズ右側に上下2段で設けられており、トレーに乗せることなくそのまま挿し込みます。

『Xperia tipo dual』は画面サイズ3.2インチ(解像度は480×320ピクセル)、質量99.4gの軽量コンパクトな端末。低価格モデルということで、『Xperia』スマートフォンの中ではスペックが低く、ライトセンサーやデジタルコンパス、撮影用フラッシュ、シャッターキーはなく、カメラではオートフォーカスに対応しないなど、他のモデルのほとんどに見られる一部のハードウェアや機能が削られていたりします。フルスペックはこちら

バックカバーの表面はソフトタッチ仕上げでしっとりとした感触があります。背面は全体的に丸みが持たせてあり、かなり手にフィットします。

3.7インチ画面の『Xperia sola』を左側に、3.0インチ画面の『Xperia active』を右側に並べてみました。

背面の形状は『Xperia active』とほぼ同じです。サイズもほぼ同じなので手にした感触はかなり似ています。

本体右側面にはボリュームボタン、後述しますが、SIMカード切り替えボタンが付いています。シャッターボタンはありません。

上部には3.5mmステレオジャックとPowerボタン。

左側面にはmicroUSB端子があります。

下部には何もありません。

OSはAndroid 4.0.4(ICS)です。

ユーザインタフェースなどの中身は2011年モデルのAndroid 4.0.4と同じです。2012年モデルの『Walkman』や『アルバム』、『ギャラリー』、『ノート』は含まれていません。また、テレビなどとマルチメディアコンテンツをネットワークで共有するDLNA機能には非対応なので、『Conncted Devices』アプリも含まれていません。

プリインストールアプリです。QuadrantやNenamark、Antutuアプリは後からインストールしました。

さて、ここからは『Xperia tipo dual』の大きな特徴であるデュアルSIM関連のことを紹介します。『Xperia tipo dual』には先ほども紹介した通り、SIMカードが2枚挿せるようになっています。2枚のSIMカードを挿すと、2回線分の電話とSMSを同時に待受けることができます。電話発信の場合は、発信に使う回線を選びます。先ほど紹介した本体右側面の切り替えボタンは回線を変更するためのものです。通知バーには2回戦のアンテナアイコンが表示されます。

デュアルSIM用の設定項目が本体の設定メニュー上に設けられています。

「デュアルSIMカード」では、回線のON/OFF、見分けやすいように名前を付けること、パケット通信用に使う回線の設定等ができるようになっています。

もちろんパケット通信も可能なのですが、利用できるのはどちらか1回線のみです。2回線を駆使して高速化するようなことはできません。

先ほど紹介した本体右側面のSIM切り替えボタンを押すと、「デフォルトのSIMカード」が切り替わります。これは電話発信やSMSの作成の際、送信元となる電話番号を指定するためのものです。

『Xperia tipo dual』は、GSM方式とWCDMA方式に対応しています。しかし、2枚のSIMカードで同時に待ち受けることができるのは、一方のSIMが”GSMのみ”、もう一方のSIMが”GSM/WCDMA”の場合で、2回線とも”GSM/WCDMA”や”WCDMAのみ”で待ちうけることはできません。一方のSIMが”GSM/WCDMA”の設定で、”GSMのみ”設定のもう一方のSIMを”WCDMAのみ”、あるいは”GSM/WCDMA”に切り替えようとすると、次の図のように”GSM/WCDMA”設定だった方が”GSM”に強制的に切り替わってしまいます。

そのため、例えば、ドコモとソフトバンクのSIMを挿して、それぞれの回線で同時に待ち受けることや、音声通話はドコモの回線で、データ通信はb-mobile U300などの低価格SIMを利用するということはできません。日本ではデュアルSIM対応の恩恵は受けられないのですが、各回線はソフトウェアで通信方式が変更できるので、2枚のSIMカードを挿しておいて、適宜切り替えて使うということはできると思います。

『Xperia tipo dual』はローエンド端末ということで、性能面が気になるところだと思います。プロセッサはCortex A5 800MHz CPUのMSM7225A(GPUはAdreno 200)、RAM容量は512MBと、性能的には2011年モデルより低いかと思いますが、予想以上に動作が滑らかで驚きました。アプリの切り替えや画面のスクロールといった操作において、体感的にはAndroid 4.0の『Xperia mini/mini pro/active』よりもスムーズだと感じました。3Dゲームなどの処理の重たい操作をしなければ十分実用性はあるかと思います。ベンチマークテストの結果をいくつか貼っておきます。参考にしてください。



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