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遊び心満載の『ひぐらしのなく頃に』公式アンソロジー集『ひぐらし。』

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ひぐらし

『ひぐらしのなく頃に』という同人作品をご存じでしょうか。この作品は『07th Expansion』という同人サークルが制作したビジュアルサウンドノベルで、その人気からコンシューマゲームや携帯ゲーム、小説や考察本、ドラマCDやボーカルサウンドCD、漫画、映画、そしてフィギュアやキャラクターのコスプレ衣装など数々のメディアミックスが進む、同人作品としては記録的なヒットを生んでいる作品です。同人作品である『ひぐらしのなく頃に』の同人作品が多くのサークルにより作られ、オンリーイベントと呼ばれる『ひぐらしのなく頃に』だけを取り扱う同人誌即売会が行われている状況です。
 
作品は昭和58年(筆者の生まれた年だ…)の初夏、人口2000人に満たない架空の寒村である雛見沢村を舞台にしており、そこに引っ越してきた主人公、前原圭一の視点を通して進んでいきます。小さな村で数年前から毎年起こる連続怪死事件を巡り、謎を自分の見解で解き明かしていきます。世界最大の同人誌即売会であるコミックマーケットにて毎回1話ずつ公開され、約5年間にわたって謎解きが楽しまれてきました。
 
作品自体は終了しましたが、メディアミックスは今でも続いており、今回紹介するハーヴェスト出版のなごみ文庫から発売された公式アンソロジーノベル『ひぐらし。』もその一つというわけです。本の著者は『ひぐらしのなく頃に』をはじめとして、数々のゲームノベライズ作品を手がける御門智氏。カバーイラストはデフォルメされた“低等身白目キャラ”イラストの開拓者と呼ばれ、数々の同人作品や商業作品でヒット作を生み出すイラストレーターの南向春風氏です。ひぐらしであり、ひぐらし「ではないなにか」というドタバタコメディだらけのパロディ作品なわけですが、その中でも筆者が注目したのは挿絵や途中に挟まれた漫画を描いた、南向氏以外のイラストレーター陣です。
 
かたのん氏、まことじ氏、春原ロビンソン氏、Pマン氏、松下ゆう氏…え? このメンバーは動画共有サイト『ニコニコ動画』などで有名な動画制作者ではないですか。典型的ニコ厨(ニコニコ動画ヘビーユーザー)である筆者は興奮を隠す事ができませんでした。どのイラストレーターも6桁の再生数は当たり前で、中には100万や200万の再生数を誇る作品の制作者も含まれています。確かに中身のアンソロジー集は複数の作品が数ページずつに分割され、まるで次々公開される動画を見ているかのように読み進めていくように作られています。各作品のタイトル下にはタグと呼ばれるキーワードがいくつか書かれ、さらにニコニコ動画を思わせる作りです。そこに挟み込まれる各氏のイラストや漫画、なんと半分近くのページに盛り込まれています。まるで動画サイトを巡回して視聴し進めているような感覚を覚えました。もちろんそういった知識がなくても十分楽しめますが、知っているとさらに楽しめる、そんな作品が満載なこの一冊、是非ご一読を。
 
 

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