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デビュー13年間いまだに売れない漫画家・ピョコタン先生インタビュー

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1996年にデビューし、2009年になった今も鳴かず飛ばずでまったく売れない漫画家がいる。その漫画家とはピョコタン先生(31歳)で、高校卒業とともにデビューしたものの、いまだにタイムサービスで安くなったサンドイッチを食べる毎日だという。

現在ピョコタン先生は、フジテレビ公式サイト『少年タケシ』にて『西日暮里ブルース』を連載。また、月刊『ゲームラボ』でレポート漫画4ページを連載中だ。しかし、それだけで生活できるのだろうか? コンビニエンスストアで週二日勤務しているアルバイトよりも月給が少ないのではないか? ということで、ガジェット通信編集部はピョコタン先生に独占インタビューを決行! どうして13年間も売れずに漫画家としてやっていけているのかを聞いた。

・やる気なくなっちゃう
編集部: 13年間も売れないのに漫画家として続けてこられたのはナゼでしょうか?
ピョコタン: 生活費を最低限に抑えて対して稼がないでも暮らせるようにしてきたから。
編集部: 人気作家になろうという努力はしなかったのですか?
ピョコタン: 人気になったらなったで、いろいろ面倒だ。人気者ゆえの悩み事が出てくる。
編集部: 過去、『コロコロコミック』の別冊などには載っていましたよね。人気はどうでしたか?
ピョコタン: 人気があれば続くはずだから、ないに違いない。暗黙の了解だ。
編集部: 最近はどんなところで描いているのですか?
ピョコタン: 10年以上変わらず、三才ブックスの『ゲームラボ』とフジテレビサイトの『少年タケシ』。
編集部: どうして他誌から仕事のオファーがないのでしょうか?
ピョコタン: ヘタレだかモンク言われるとやる気なくなっちゃう。「もっとこのキャラを萌え萌えにしてもらえませんか?」って編集者に言われたら、もうそこ行かないから。あと「この野菜の絵をリアルタッチでお願いします」ってのも言われたらやだ。
編集部: なるほど。こだわりなんですね。でも、そんなこだわりもってたら生活できないのでは? お金がないと生活できませんし。
ピョコタン: だから『モンスターハンター』とか、400時間くらいできるゲーム買ってあまりお金かけずに生活すればいいのだよ。

・3つで430円の割引サンドイッチで生活
編集部: 美味しい寿司や焼肉を食べたいなどの欲望はないのですか?
ピョコタン: そういうのは出版社のパーティーに忍び込んで食べる。自宅ではメカブと納豆とご飯だけを食べている。たまにタイムセールで激安になるサンドイッチを買っているよ。210円のサンドイッチが、午後4時を過ぎると3つで430円になるんだよ。
編集部: サンドイッチ生活ですか……。それにしても、仕事してないのに出版社のパーティには呼ばれるんですね。
ピョコタン: 誰かのアシスタント枠という設定で知り合いの漫画家についていく。入口さえ抜ければあとは自由。あそこだけ勝負。
編集部: インターネット媒体からのイラストなどの仕事をするのはどうですか? フジテレビのサイト『少年タケシ』でやってるんですよね。
ピョコタン: それもやっております。細々とやっております。

・ギリギリ生活だが電気代くらいは払える
編集部: イラストレーターのヨシダプロ先生はmixiで活躍していますし、ピョコタン先生もmixiを狙ってみては?
ピョコタン: mixiからのオファーを4年ほど待ってますが、まだこないです。
編集部: 正直、年収って31歳の同級生たちより少ないのでしょう?
ピョコタン: コストパフォーマンスが高いからOK。結局、楽しけりゃいいんじゃないの?年収低くても。
編集部: もっと野心を持って大手雑誌に載りたいとかないのですか?
ピョコタン: ない。最近マンガを読まなくなってきた。
編集部: 過去、別冊『コロコロコミック』や『モーニング』に載るなどいろいろチャンスがあったと思うのですが、どうしてそのチャンスを生かせなかったのでしょうか?
ピョコタン: とにかく現状が最高! お金より楽しさ重視でいいの! 最近は『モンスターハンター3』と『ドラクエIX』で生活の大半を取られてるから、お金使うヒマないもの。
編集部: ドラクエやるといっても電気代払えるのですか?
ピョコタン: ギリギリ生活だが電気代くらいは払える。

・売れっ子になりたくない
編集部: 自分の作品をもっとたくさんの人に読んでもらいたいという熱意はないのですか?
ピョコタン: やりたいことを自由にやりたいので、それが可能なのが『ゲームラボ』と『少年タケシ』だから。
編集部: 漫画家をやめて他の仕事をする可能性はありますか?
ピョコタン: もっと楽しいお仕事があればやる可能性はある。家でゲームしてて日給5万円とかあれば。
編集部: なんだ、やっぱりお金がほしいんじゃないですか。
ピョコタン: 楽してお金ほしい。苦労してまでほしくない。永久に王様気分で死を迎えたい。人生トータルで考えて、楽しい時間の割合を増やしたいの。そう思うでしょ?
編集部: あまり「売れてやる!」と思ってこなかったことが、売れていない原因なんですね。
ピョコタン: 例えば売れっ子すぎるとマンガを描くときに楽しくない可能性がある。売れっ子になりたくない。

・せめて水木しげる先生より長生きしたい
編集部: 尊敬する漫画家さんはいますか?
ピョコタン: いっぱいいる。長谷川町子先生。
編集部: ムカつく漫画家さんはいますか?
ピョコタン: ムカツクのはそんなにいない。ぼくがムカつかれてる可能性はある。
編集部: 売れっ子漫画家の風間やんわり先生はピョコタン先生と同年代ですよね。収入面でもかなり負けていると思うのですがライバル心はないのですか?
ピョコタン: あんまり無い。どうせならもっとすごい人にライバル心燃やしたい。鳥山明先生と長谷川町子先生と水木しげる先生。
編集部: あと何年位したら、彼らに勝てますか?
ピョコタン: せめて水木しげる先生より長生きしたい。水木しげる先生はご高齢なので、どこまでいけるか粘り勝ちしたい。

・野菜の絵は描けないから無理
編集部: このインタビューを読んで仕事をオファーしたいという人から問い合わせがあったら、仕事を受けますか?
ピョコタン: もちろん、楽しそうなのだったらなんでもしたい。でも萌え萌えとか、野菜の絵は描けないから無理。リアルタッチのビルとかレーシングカーとかも無理。自転車もチェーンあたりだとか複雑なのは描けない。そもそもこのインタビューを見てぼくに何かをお願いしようという人はいないのではないか? いたとしても血迷ってるんじゃないだろうか?
編集部: はたして、ピョコタン先生は漫画家と呼べるのでしょうか?
ピョコタン: 職業は限りなくニートに近いが、最近は兼業ニートと言うようにしている。職業欄にもそう書いている。
編集部: ほかの売れない漫画家たちにアドバイスを!
ピョコタン: 売れたら大変そうだから、マンガはほどほどにしてみんなで『モンスターハンター』会でもやろうぜ!
編集部: 本日はありがとうございました。
ピョコタン: なんか僕、とんでもなくダメ人間な発言してない? 誤解されるといやだなあ。
編集部: 素のピョコタン先生を読者の皆さんにお伝えいたします。
ピョコタン: なら大丈夫か。

野心がないから売れることがなかった漫画家・ピョコタン先生。野心がなかったら売れないのは当然といえるかもしれないが、売れないにもかかわらず、ここまでマイペースな生活を送っている漫画家も珍しいのではないだろうか? おもしろそうならばノーギャラでも仕事をするというピョコタン先生。新たな媒体で漫画やイラストを掲載することができるのか? 今後も注目していきたい。

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