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「ハーフ」を苦しめる日本人の偏見

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 厚生労働省の「人口動態統計年報」によると、2010年に生まれた子供のうち、両親の一方が外国籍である「ハーフ」は2万2000人いるそうです。街なかで外国人を見かけることは珍しいことではありませんし、ハーフもまたしかり。誰にでも一人くらいはハーフの友達がいるのではないでしょうか。
 すっかり日本にとけこんだハーフ。しかし、『ハーフが美人なんて妄想ですから!!―困った「純ジャパ」との闘いの日々』(中央公論新社/刊)の著者で、自身もドイツと日本のハーフであるサンドラ・ヘフェリンさんによると、「ハーフなら英語がペラペラなはず」「ハーフなら容姿端麗で社交的」というような、日本人が持つハーフに対する固定観念はまだまだ残っているそうです。
 このイメージによって困ったり、気まずい思いをすることも多いというサンドラさん。本書には、そんなエピソードの数々がつづられています。

■「『元々は』どこの国なの?」
 サンドラさんが、同じくハーフの友人と蕎麦屋で食事をしていた時のこと。
 互いに日本育ちのため、箸を上手に操るサンドラさんと友人を見た隣の席のおばさんが、「お二人ともお箸がとってもお上手!」と、サンドラさん達の会話に割り込んできたそうです。
 続けて、「お国はどちらなの?」と友人に尋ねるおばさん。日本生まれ日本育ちの友人は「ずっと日本育ちなんです」と答えるも、おばさんはさらに「ずっと日本?でもお国はどちらなの?」と食い下がります。「国も日本です」と答える友人。しかし、おばさんは納得してくれません。「ん?『元々は』どこの国なの?」とさらに質問。
 真剣な話をしていたサンドラさんと友人は、会話を中断され、戻すに戻せなくなってしまったそうです。
 半分日本人の血が入っているとはいえ、見た目は外国人そのものというハーフも存在します。そういう人たちを外国人と思いこんで出自を根掘り葉掘り聞くのは控えた方がいいかもしれません。

■コンプレックスから意地悪される
 本人の性格や行動と関係なく、本人の親の出身国が日本人の劣等感を刺激してしまうハーフもいます。
 これはサンドラさん本人の話ではありませんが、フランス人と日本人のハーフで、日本の地方で育ったアンさんは、フランスで一人暮らしをしていた彼女の祖母が体調を崩した際、母親についてフランスに一時帰国することがたびたびあったそう。
 そんな時、当時の担任の先生から「小学生のくせに海外にいくなんて生意気」「パリだかエッフェル塔だか知らないが調子に乗るな」というトーンでことあるごとに嫌味を言われたといいます。
 その先生は「フランス=気取った人たち」であり、「外国=遊びにいくところ」という先入観を持っていたのでしょうが、これも迷惑な話ですね。

 本書には、日本で暮らすハーフならではの苦労や体験談が語られています。
 その中には、日本人がついやってしまう行動に起因するものも多くありますので、ハーフの知人・友人を持つ人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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