これが竹家食堂の“ネギトロ番長”だ！

2012/07/26 17:00 ガジェ通ウェブライター

「横浜には二人の番長が存在する」と言う情報を掴んだ筆者は、その事実を確認する為にインターネットを駆使し、あらゆる情報を集めました。一人は“ハマの番長　DAISUKE MIURA”という野球選手らしい。ちょっと怖い風貌ですが、なかなかのナイスガイのようです。

そして、もう一人の番長を確かめるべく筆者が向かったのは横浜中央卸売市場の青果棟にある竹家食堂。ちなみに横浜中央卸売市場には“市場食堂”と言う伝説の食堂もありますが、今回はあえて“伝説”よりも“番長”の方を取材することにしました。なぜならインターネットで色々と調べてるウチに筆者のモチベーションは「ネギトロ丼以外にありえない」という方向で固まっていたからです。

平日の市場ということで、当然“一般人”は市場には少ないわけですが、筆者の風貌は“板前”もしくは“そのスジの人”に近いので市場に溶け込んでいることでしょう。
ちなみに日頃からフォークリフト慣れしている筆者ですが、市場には“ターレー”という車両も激しく往来しているので邪魔をしないように細心の注意を払うのは言うまでありません。と言うよりもウロウロしてると高確率でフォークリフトやターレー、大型トラックに轢かれるので「日常の感覚で市場をウロウロするのは絶対にやめてください」とだけ言っておきます。市場の中は“車両優先”なので、ボーっとしてると事故を起こします。なので市場の一般開放日以外に訪れるのは、あまりオススメしません。訪れる際はなるべく一般開放日にし混み合う早朝は遠慮し、さらに“車両や業者の邪魔をしない”という絶対的なルールを守りましょう。

そんな面倒だけれども絶対に守るべきルールを踏まえたうえでの“竹家食堂”ですよ、お客さん。青果棟ほうの外れにあるのでちょっと場所は分かりにくいのですが、青果棟のほうは食堂が2軒しかないので、予めネットで場所を調べて行けば迷うことはないでしょう。

席に着き迷わず「ネギトロ番長」と注文し、待つこと数分……ついに例のアレがやってきました。これは!!　……どうなの？
筆者が予想していた丼の大きさと若干のズレはありますが、“高さ”という点では良い方向に期待を裏切られました。盛りという概念を縦方向へ特化させたスタイルは個人的に好きです。例えば、普通に丼を横方向へと大きく広げていった場合、トレーの中の面積を多く占めてしまい、ほかの“おかず”が減ってしまう可能性があります。市場の食堂としての“定食”で考えた場合、総合的なボリュームが減るというのはマイナス要素以外の何者でもありません。つまり、この縦方向へと進化したことで“定食”としての品数を減らす事もなくボリュームアップさせる事に成功した、まさに“市場としての定食の在り方を表した丼”であると言えるでしょう。

ちなみに、サイドを固める“おかず”は日替わりのようで、今回は“トンカツ”がありました。「どうせ冷めたトンカツだろ」と思って食べたら意外と熱いってか猫舌の筆者が負傷する熱さで、これまた良い方向で裏切られた感じです。若干、衣の堅さからして“揚げ直し”な気がしないでもないのですが、この手の定食で揚げたてのトンカツが出るのはありがたいことです。

“ネギトロ丼”がメインなのですが、なんだかんだで全体的にイイ感じにまとまった“ネギトロ番長”だと思いました。味噌汁、冷や奴、キュウリの浅漬け、玉子焼き、ポテトサラダと充実したラインナップになっています。無論、ネギトロのほうも絶妙な味付けがしてあり、そのボリュームと相まって「番長を名乗るだけのことはあるな」と妙に納得させられました。

“竹家食堂”には色々と工夫を凝らしたメニューがあって、どれも“そそられる”のですが初めて訪れた方には、やはり“ネギトロ番長”がオススメなんじゃないかと思います。ほかにも“アゲアゲ丼”など「ネーミング的にどうよ？」と思われる品も多々あるのですが、どれも美味しそうなので期待して良いと思います。

みなさんも横浜へお越しの際には是非とも“竹家食堂”で“ネギトロ番長”を食べてみてください。