新刊著者にきく:7月30日発売『のらネコ、町をゆく』(NTT出版)野澤延行さん

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のらネコ、町をゆく


ご自身も獣医師である野澤延行さんが、のらネコに関する新著を出すということで、お話をきいてみました。タイトルは「のらネコ、町をゆく」。少し哀愁を感じるタイトルですが、どのような内容なのでしょう。

■なぜこの本を書こうと考えたのですか?
全国の自治体では、増加するのらネコの苦情の対策を開始しています。苦情は、地域住民からだけでなく、のらネコを世話している人達からも届けられています。そして、当ののらネコ達には、ネコエイズが蔓延しているという現状があります。その背景には何があり、どのような結果をもたらしているか、その真相に迫まる必要があると考えました。のらネコの問題を取り上げた書物は少ないのですが、それは誰も触れられない要素を含んでいるからなのだと思います。

■この本の読みどころは?
タブーともいえるのらネコの問題に前面から取り組んでいます。現在行われている対策の効果と空しさを著者なりの見識を交えて綴りました。

■野澤さんは既に『ネコと暮らせば』という著書をお持ちですが、前著と新著との違いを一言でいうと?
前著は、ネコそのものの習性を解説し、人とネコの双方楽しく幸せに暮らせるという内容です。新著では、のらネコだけに焦点をあて、その習性から町とどう楽しく暮らしていくか、について語っています。

■どんな人に読んで欲しいですか?
ペット好き、ネコ好きの方にはもちろん読んでいただきたいのですが、のらネコの話なので、どんな人に読んでいただけるのか見当がついていない、というのが本音です。本書の内容は、著者自身が長年関心を持ち続けた課題であり、難しい問題も楽しく読める内容となっております。社会問題となりつつある時期なだけに、タイムリーなものになったのではと考えております。

■執筆中の気晴らしはなんでしょう?
農作業。書斎の本棚の前で立ち読みすること。

■ずばり、犬派ですかネコ派ですか?
どちらでもありません。優等生的回答に聞こえたらスミマセン。ずっと自問してきましたが、本当にどちらでもありません。生き物は何でも好きなのです。

ありがとうございました

■著者プロフィール
1955年東京生まれ。北里大学卒。開業獣医師。著書に『モンゴルの馬と遊牧民』(原書房)、『獣医さんのモンゴル騎行」(山と渓谷社)、『ネコと暮らせば』(集英社)。(社)東京都獣医師会野生動物対策委員会副委員長。(社)東京都家庭動物愛護協会理事。モンゴル国の肝炎ウイルス検査機関、ハッピーベリタス社CEO。
著者サイト:
谷中自然史博物館

のらネコ、町をゆく (NTT出版ライブラリーレゾナント054) (NTT出版ライブラリーレゾナント 54) (単行本(ソフトカバー))

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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